あらすじ
敏腕検事カン・ゴンは3年ぶりのソウル帰任を控えた朝、暴走する列車を自ら止める不思議な夢を見て目を覚ます。一方、彼によって収監されていた大企業会長チョ・セファンも出所の日を迎えていた。自宅に帰ったセファンは、隠し金庫から大事なブレスレットが消えたことを知り激怒する。それは巡り巡って、偶然にもゴンの姪ダインが拾うことに。そんな中、ソウルに戻ったゴンとダインは、同じマンションに住むプロファイラーのシン・ソヨンと出会う。やがて常識では理解できない殺人事件が続発。ゴンとソヨンはともに捜査を進めるうち、特別な力を持つ“アイテム”の存在を知るが…。
第1話 不思議なブレスレット
敏腕検事のカン・ゴンはある朝、謎のブレスレットによる超能力で暴走列車を停止させる夢を見て目を覚ます。その後、常人離れした怪力の男と格闘したゴンは、夢で見たブレスレットが男の手首に巻かれていることに驚く。男はゴンともみ合ううちに海へ転落し、ゴンの最愛の姪カン・ダインが偶然ブレスレットを拾うが…。一方、ファウォングループの会長チョ・セファンは金庫からブレスレットが消えたことに気づき、必死でその行方を捜していた。
第2話 夢の中で見た女性
3年ぶりにソウル中央地検に復帰することになったゴン。引っ越しの当日、同じマンションに暮らすシン・ソヨンを見かけ、彼女が死ぬ夢を見たことを思い出す。ゴンは落下する荷物からソヨンをかばって事故を阻止するが、ソヨンは初対面のゴンから「夢の中で死ぬ姿を見た」と告げられて苦笑する。一方、セファンはゴンのソウル復帰を知って電話で脅しをかけるが、ゴンは毅然とした態度で対抗。そんな中、ゴンとソヨンは判事殺害事件の謎を追う…。
第3話 特別な力の存在
判事殺害事件の捜査を進めるゴン。事件現場の監視カメラ映像や被害者の遺体には数々の奇妙な痕跡が残されていた。ゴンは何者かが超人的な力をもたらすアイテムを使って殺人を犯したのではないかと予測。ブレスレットの話をソヨンに伝え、持ち主を探し出さなければならないと話す。そんな中、コ・デスはブレスレットを取り戻すべく、ゴンの自宅へと向かっていた。セファンは“インスタンスカメラ”でデスの居場所を突き止め、彼を捕らえようとするが…。
第4話 繋がっていく過去
ゴンは植物状態に陥ったダインの手首に、今までなかったタトゥーらしきものが入っていることに気づく。その模様は、いまだ意識の戻らないデスの手首に入っているものと同じだった。ゴンはソヨンとともにデスの自宅を調べ、タトゥーの模様が16年前に放火事件で多くの犠牲者が出た遊園地の入場スタンプと同じであることに思い当たる。そんな中、ゴンは弁護士が殺害されると予言する謎の電話を受け、指定されたチョンジン駅に駆けつけるが…。
第5話 真実への第一歩
ダインが襲われた原因は、謎のブレスレットを手に入れたせいだと察したゴン。ブレスレットをはめたゴンはソヨンの前で人間離れした怪力を発揮し、超能力の効果を実証する。その後、ゴンは刑務所を訪れ、デスと親しかったパン・ハクチェに面会。ブレスレットを見たハクチェは、すべてのアイテムを集めた者だけが行けるという“願い部屋”について語る。その謎を探るべく廃棄物処理場へと向かったゴンは、ソヨンの父シン・グチョルと合流し…。
第6話 仕掛けられた罠
電話の男の予言通り、デスが死亡する。これを知ったグチョルは、人間を植物状態や死に追いやるアイテム“アルバム”の秘密についてゴンとソヨンに告げ、かつて自身がその所有者だったことを明かす。ダインの命を守るため、アルバムの現在の行方を追うゴン。一方、ソヨンはハクチェの面会に向かい、その他のアイテムについて聞き出そうとする。そんな中、ゴンはダインを襲った犯人がセファンであると確信し、報道陣の前で彼に殴りかかるが…。
第7話 悲しみと希望
ダインを亡くし、セファンの秘書ユ・チョルチョを殺害したという濡れ衣まで着せられたゴン。ハン・ユナと刑事が病院に押しかけてくるが、グチョルの懇願により、ゴンの逮捕はダインの葬儀が終わるまで延期となる。深い悲しみの中、病室で発見された写真の中のダインを眺めていたゴンは、時間とともにダインの姿が少しずつ消えていくことに気づいて…。一方、ソヨンはゴンの無実を証明すべく、ユ室長の死亡現場を訪れて目撃者を確保するが…。
第8話 思い出のメロディ
異次元からゴンを呼び、鍵盤ハーモニカを吹くダイン。ゴンは遺品の鍵盤ハーモニカがひとりでにメロディを奏でる様子を見て、ダインが生きていると確信。“願い部屋”に行けば、ダインを取り戻せるはずだと考える。一方、神父のク・ドンヨンは次長検事イ・ハンギルを殺害。屋上まで自分を追ってきたゴンに意味深長な言葉を残し、アイテムを使って逃走する。そんな中、ソヨンはセファンの出所後に謎の殺人事件が多発していることに気づき…。
第9話 新たな真相
ゴンはセファンの乗ったトラックに追突され、ブレスレットを奪われる。瀕死の重傷を負うが、新たなアイテム“スタンプ”の所有者ハ・スンモクの助けで意識を取り戻す。だが、チョン刑事殺害の濡れ衣まで着せられ、刑事たちに追い詰められたゴン。その場に現れたドンヨンは彼を救出し、教会にかくまう。ドンヨンは殺人を繰り返す理由をゴンに問い詰められ、ドリームワールドの放火犯はゴンの父ではなく、セファンだと明かすが…。
第10話 未来を予見するアイテム
セファンの元を訪れたソヨンは連続殺人事件の犯人がドンヨンだったことを知り、新たな殺人を防ぐために奔走する。ソヨンはゴンと教会で落ち合い、現在とまったく変わらない姿のヨハンがドンヨンとともに写っている16年前の写真を発見。その後、ヨハンの手首にドンヨンに贈ったロザリオが巻かれていることに気づいて…。そんな中、セファンは収監中のハクチェを移送するよう司法長官に命じ、この情報をあらかじめソヨンの耳に入れるが…。
第11話 打ち明けた秘密
ゴンとソヨン、グチョルは移送中のハクチェを脱走させ、ともにドンヨンの教会へ。ドンヨンは、ドリームワールド火災の真犯人がセファンであり、真実を隠蔽した者たちを自ら殺害したことをソヨンに告白。一方、ゴンは放火犯の濡れ衣を着せられて自殺したキム・テグが自分の父親であることをソヨンに明かす。そんな中、異次元からダインのメッセージを受け取ったゴンとソヨンは、ハクチェからまだ見ぬアイテムの在り処を聞き出そうとするが…。
第12話 “願い部屋”に入る鍵
ドンヨンから奪った“指輪”をはめ、異次元にワープしたセファン。ピエロ姿の父と対面するが、現実世界に戻るやいなや父の死を知らされ、異次元では別の時間が流れていることを知る。一方、ゴンたちは教会を離れ、スンモクが提供してくれた隠れ家に移動する。ソヨンとともに“コンパクト”“帽子”を回収したハクチェはセファンの別荘に忍び込み、さらに2つのアイテムを奪う。ゴンは合計12個のアイテムが存在すると予想するが…。
第13話 命の代償
“願い部屋”で鉄道事故を目にしたダインは、鍵盤ハーモニカを鳴らしてゴンに警告のメッセージを送る。かつて見た夢を思い出したゴンはインスタントカメラで未来を確認し、セファンがチョンジン駅での大惨事を企てていることを仲間たちに伝える。末期がんで余命幾ばくもないグチョルはアルバムを使ってダインの元へ向かい、ソヨンはチョ刑事に事故について知らせるべく出頭。ゴンはユナに協力を求め、意外な真実を知らされるが…。
第14話 指輪が涙で濡れたとき
ゴンを追い詰めるために彼の仲間を次々と襲撃するセファン。ドンヨンは拉致されたソヨンの救出に向かうも、セファンに命を奪われる。セファン一味はハクチェとスンモクをも銃撃。ゴンがスタンプを使って2人を生き返らせようとしたとき、 傍らにあったソヨンの母の携帯電話にアイテムのパワーが宿り…。やがて、ゴンは夢で見た事故とソヨンの死を阻止すべく仲間たちとともに計画を練り、所持アイテムをすべて持ってセファンの元に向かう。
第15話 生き残りをかけて
転覆した列車のドアを開け、乗客を助け出すゴン。列車内でセウンを発見するが、その首には時限爆弾が巻かれていた。ソヨンはアイテムを使い、ゴンとセウンを救出。衝撃で気を失ったゴンは、夢の中で火災当日のドリームワールドの様子を目にする。一方、セファンは記者会見を開き、チョンジン駅の事故はゴンの陰謀だと発表。しかしユナが真相を解明する証拠をつかみ、自身の拘束令状が発行されたと知ったセファンは刑事を撃って逃走するが…。
第16話(最終話) 運命が導いた奇跡
ドリームワールドでダインと再会を果たしたゴン。ところがダインの姿は消えていき、ゴンだけが異次元に残される。その頃、現実の世界ではゴンがブレスレットの超能力を使って鉄道事故を阻止したことが報道され、世間を賑わせていた。ソヨンは遊園地から連絡を受け、迷子として保護されていたダインを迎えに行く。一方、意識を取り戻したセファンは裁判にかけられ、死刑を求刑される。そんな中、ソヨンやダインはゴンの帰りを待ち続けて…。