敏腕検事チャ・ウヒョクは、幼い頃の両親の死にコサングループのテ会長が関与していることを知る。復讐を果たすため、コサングループの法務チーム長として潜り込もうと、検事を辞める決意をする。一方、テ会長の次男でコサン電子社長のテ・ミノの妻である女優のハン・ジョンウォンは、夫の暴力に耐えながら、辛い日々を過ごしていた。そんな中、テ会長がヘリコプター墜落事故で重体となり、さらにミノが何者かに殺害される。2つの事件の担当検事となったウヒョクは、事件の容疑者であるジョンウォンを取り調べるが、実は2人にはある秘密があった。復讐を企てる中、ジョンウォンを救おうとするが…?
第1話欲望
両親を死に追いやったコサングループのテ会長に復讐すべく、新聞記者から検事となったウヒョク。コサングループの法務チーム長として働くことが決まり、検察を去る日を控えたある夜、ウヒョクはテ会長の娘で弁護士のユラに招かれて一家の食事会に参加する。テ会長の長男スホは弟のミノがコサン電子の社長に任命されたことに不満を示し、食事会は異様な雰囲気に包まれる。そんな中、テ会長とミノを乗せたヘリが墜落する事故が起こるが…。
第2話深淵
ヘリ墜落事故で死んだと思われていたミノが傷一つない姿で戻ってくる。絶望のあまり涙を流すジョンウォンにキスをしたウヒョク。2人を目撃したミノは、仲睦まじくジョンウォンの手を握って報道陣の取材に応じるが、駐車場で彼女に激しい暴力をふるう。その夜、息絶えたミノがテ会長の執務室で発見される。ウヒョクは機長が不審死したヘリ墜落事故とともにミノ殺人事件を捜査することになり、ジョンウォンの事情聴取を担当するが…。
第3話不信
検事と参考人として向かい合ったウヒョクとジョンウォン。2人は出会った頃のことを回想する。その後、ウヒョクはヒョンスクやスホ、ヨンウンのアリバイを確認するためにテ会長の屋敷を訪問。ユラは自分の家族を疑うウヒョクに腹を立てながらも、彼のことを心配していた。そんな中、ヒョンスクはミノの司法解剖が終わったことを機に死を世間に公表するよう命じ、葬儀を執り行う。ウヒョクは昏睡状態から目覚めぬテ会長の病室に向かうが…。
第4話憎悪
ミノ殺害の容疑者としてスホが逮捕される。ニュースを聞いたヒョンスクは検事総長に連絡を入れ、即座に根回しを開始。ウヒョクは取り調べを担当し、血の繋がらないミノに後継者の座を渡したくなかったのかとスホを問い詰める。一方、ジョンウォンはテ会長の屋敷を出ることを決意。ウヒョクはジョンウォンと小旅行に出かけ、幸せな時間を過ごす。その後、ジョンウォンが車に置き忘れた携帯電話に出たウヒョクは衝撃的な事実を知るが…。
第5話混沌
ジョンウォンの妊娠を偶然知ったウヒョクは驚くが、ジョンウォンには何も聞けずにいた。ジョンウォンもまた秘密を誰にも明かせず苦しむが、ヒョンスクによって強引に屋敷に連れ戻されてしまう。そんな中、スホが捨てた靴からミノの血液反応が出たため、ウヒョクは再びスホの身柄を拘束して取り調べを行う。一方、ヨンウンは検察の家宅捜索でミノのUSBメモリが押収されたことに焦りを感じ、取り戻して欲しいとヒョンスクに頼むが…。
第6話覚醒
スホが投身自殺を図り、緊急手術が行われる。病院に駆け付けたヒョンスクは、息子スホを追い詰めたウヒョクへの復讐を心に誓う。一方、USBメモリの内容に衝撃を受けたウヒョクはジョンウォンの元を訪れ、いつまでも待つと告げて彼女を慰める。そんな中、ウヒョクはスホの自殺未遂の責任を問われて事件の担当を外されるが、ヨンウンの元を訪れて…。ユラはコサングループの法務チームで働き始め、ヒョンスクからウヒョクを守るために動き出すが…。
第7話迷宮
ヒョンスクの手下に襲われ、重傷を負ったウヒョク。ユラは救急センターに駆け付けるが、先に見舞いに来ていたジョンウォンとウヒョクの様子を見て2人の関係に気づき、大きなショックを受ける。ジョンウォンにもミノ殺害の動機があったと知ったユラは、事件当日の動きを調べ始めて…。一方、ヨンウンはヒョンスクにスホと離婚したいと話すが、USBメモリの中身について問い詰められ、何も言い返せなくなる。そんな中、テ会長の意識が戻るが…。
第8話亀裂
ウヒョクはウ室長にジョンウォンと一緒にいた理由を問いただすが、ウ室長の意味ありげな発言に動揺する。ジョンウォンはウ室長に約束は守ると伝えるが…。一方、スホは真実を話すと言い、ウヒョクを病室に呼び出す。スホがウヒョクに語ったミノとの兄弟関係は思いがけないものだった。そんな中、ウヒョクはテ会長の病室を訪れ、ミノが殺害されたことを告げる。犯人を殺してやるという言葉を聞いたウヒョクは、怒りをこらえきれず…。
第9話出口
ユラはジョンウォンがミノ殺害の犯人だという疑いを強め、ウヒョクの前から去れと言い放つ。しかしジョンウォンはこれをきっぱり拒み、ウヒョクのために手料理を作って友人たちとともに楽しい時間を過ごす。一方、コサングループを継ぐことをしぶっていたスホは突然会長となる意志を見せ、その前にミノの追悼式をしたいとヒョンスクに告げる。スホは参列者の前でグループを率いていくと宣言するが、招かれざるテ会長がその場に現れて…。
第10話悪夢
倒れたジョンウォンの元に駆け付けたウヒョク。ユラはウヒョクに対し、ジョンウォンに利用されているだけだと忠告するが、愛しているから構わないという言葉を聞いて傷つく。ウヒョクは捜査班に潜むスパイを利用し、ヒョンスクがヘリ墜落事件を仕組んだ証拠をつかもうとするが…。一方、経営の第一線に立ったスホは理事会からヒョンスクを追い出し、ヨンウンに離婚届を渡す。そんな中、ジョンウォンは密かに国外に発つことを決心して…。
第11話波紋
ウヒョクは、ミノ殺害の有力な容疑者となったジョンウォンを逮捕。取り調べではジョンウォンを守ろうとするが、ジョンウォンはあなたを愛したことはないと冷たくウヒョクに告げる。一方、ジョンウォンが韓国を離れようとしていたことを知ったウ室長は憤慨。スホはコサングループの公式見解としてジョンウォンは犯人ではないとかばい、ユラはイラ立つ。ヨンウンはヒョンチョルの失踪とミノ殺害の黒幕はヒョンスクだと疑い始めて…。
第12話反撃
ジョンウォンがDVに苦しんでいたことを知ったウヒョク。ミノ殺害は正当防衛だったという方針で捜査を進めるが、ジョンウォンはウヒョクに被害が及ぶことを恐れて沈黙を貫く。そんな中、ウヒョクは帰宅中に偶然殺人事件の現場に出くわし、リッキーが死んだことを知って…。一方、ジョンウォンはヒョンスクとの面会を要求。ミノを後継者にすると書かれたテ会長の遺言状を持っていることを明かし、釈放に協力してほしいと告げるが…。
第13話誤解
ウヒョクは父を殺した犯人がヒョンスクだったことを知り、その理由を問いただす。ヒョンスクはウヒョクを追い返すが、彼の父の名を知って動揺する。一方、ユラはウヒョクのパソコンに保存されていた“バベル”のフォルダを開き、彼が復讐を目的として自分に近づいたことを知って、悲しみと怒りに襲われる。ジョンウォンもまたユラからウヒョクの秘密を聞き、大きなショックを受ける。ウヒョクは愛する気持ちは本心だとジョンウォンに伝えるが…。
第14話逆流
亡き父の復讐を諦めると告げ、ジョンウォンを釈放してほしいとヒョンスクに頼んだウヒョク。2人の関係に気づいたヒョンスクは驚き、協力をあっさり断るが、代わりにウヒョクの父を殺した理由を語り始める…。そんな中、ヒョンスクに命を狙われたヒョンチョルがウヒョクの前に現れ、助けてほしいと要求。ウヒョクはヒョンチョルを利用してヒョンスクを揺さぶり、ジョンウォンの釈放を約束させる。ヒョンスクは殺し屋にある命令を下すが…。
第15話憤怒
釈放されるやいなやウ室長に拉致されたジョンウォン。ウ室長は妻の待つ病院へと急ぐが、ジョンウォンの妊娠を知ってうろたえる。一方、ウヒョクはジョンウォンが臓器移植の組織適合性検査を受けたという情報を入手。必死でウ室長の車を追い、なんとかジョンウォンを救出するが、ヒョンスクの手下によってウヒョクとジョンウォンはそれぞれ拉致されてしまう。ヒョンスクは娘のユラまで監禁し、スホの会長選任を決める理事会に出席するが…。
第16話(最終話)審判
理事会で会長に就任するつもりはないと宣言したスホ。ヒョンスクは取り乱すが、スホは前夜に理事たちを集め、持ち株をすべてユラに譲渡したことを伝えていた。理事会の場に現れたユラはヒョンスクを追い出し、コサングループの会長に就任する。一方、ウヒョクは監禁された場所から自力で脱出。暗殺者と格闘の末、ジョンウォンを無事救出して病院へと運ぶ。退院したジョンウォンは、ウヒョクに別れの挨拶もせず、彼の前から去ってしまうが…。