あらすじ
大学でプログラミングを学んだルー・リーは、憧れの先輩ジアン・イーチョンが立ち上げたゲーム企業・イーチョン社に入ることを夢見ているが、イーチョン社が女性プログラマーを募集していないことを知る。イーチョンが女性プログラマーを雇わないのには、ある理由があった。夢を諦められないリーは男装して入社するが、まもなく正体がバレてしまい、イーチョンからクビを言い渡される。しかし、彼女を気に入ったイーチョンの母親は、リーを嫁にしたいと考え…。はたして、イーチョンの心のバグが修正される日は来るのか!?
第1話 就職は波乱万丈
プログラマーのルー・リーは、念願のイーチョン社に入社するため一大決心をする。イーチョン社の社長はリーの大学の先輩で、ずっと憧れていたジアン・イーチョン。女性を採用しないとの噂を聞き、男装して面接に挑むことにしたリーはその前日、イーチョンの見合い現場に遭遇。2人の女性と同時に会い、高慢な態度を見せるイーチョンだが、怒った女性たちが投げたコップの水を、思いがけずリーがかぶってしまうことに。
第2話 入社の交換条件
イーチョンの見合いをぶち壊した功績を認められたリーは、今後も見合い相手からイーチョンを守ることを条件に、イーチョン社に入社。開発チームの一員となり、男ばかりの個性的なプログラマーがそろうチームに迎えられる。念願の入社を果たしたものの、見た目で女だとバレないか心配するリーに、親友のグー・シアオチーは自分が恋人のフリをすることを発案。翌日イーチョン社へ行き、イーチョンの前でリーの恋人を演じる。
第3話 キケンな温泉旅行
イーチョンの見合いに男が同行していると知ったイーチョンの母チョン・ユエルーは、娘のジアン・ズートンに泣きつき、事情を探るように命じる。イーチョンの仕事仲間で親友のチェン・イーミンにぞっこんのズートンは、兄とイーミンが実は同性カップルではないかと疑い、イーチョン社に乗り込む。一方、リーには新たな悩みの種が生まれていた。会社の親睦イベントが温泉リゾートへの旅と知り、何とかして逃れようとする。
第4話 仙女の誘惑
シアオチーの幼なじみでイーチョン社で働くグー・モーは、リーと別れたとシアオチーから聞いて安堵する。そんな中、急に生理が始まって会社のトイレに駆け込んだリーは、生理用品を持ってきてほしいとシアオチーにメッセージを送る。リーの行動を怪しむイーチョンが社内でリーを捜し回るが、そのせいでトイレにたどり着けないシアオチーは、やむを得ずモーに秘密を暴露。モーは、リーに今後は力になることを約束する。
第5話 辞職の危機
ショッピングモールでイーチョンと遭遇しそうになったところを、イーミンに助けられたリーは、男装でイーチョン社に入った理由を彼に話す。リーの思いを知ったイーミンは、会社で危機に見舞われた時、手助けすることを約束する。一方、リーのことが頭から離れないイーチョンは、自分が同性愛者か、または何かの病気ではないかと疑い、病院で診察を受ける。医師に症状を告げるも、恋わずらいだと指摘されて大きく動揺するのだった。
第6話 一難去って、また一難
1年間はイーチョン社で働くことを両親に承諾させたリー。辞職の危機を乗り切ってひと息ついたのもつかの間、イーチョンに連れられて母校の教授に会いに行くハメに。教授の前に出れば、女性であることがバレてしまう。急いで教授にメールを送り、その場は何とか会わずに済ませることができた。しかし、シアオチーに誘われて、武侠物のヒロインのコスプレでイベントに参加したリーの前には、さらなる危機が待っていた。
第7話 決死のバトル
とうとう女性であることをイーチョンに知られたリーは、1週間で引き継ぎを終えて会社を去るよう言い渡される。何としても会社に留まりたいリーは、イーチョンにバトルを申し出て、体を張った戦いに挑む。一方、イーチョンとリーを結婚させるべく、リーの家に乗り込んだユエルーは、高校の同級生ホアン・ツァイシアがリーの母だと知って驚く。2人が互いにひと目惚れだったと話し、何とかして縁談をまとめようと苦心する。
第8話 条件付き結婚
リーを嫁にするつもりで披露宴の手配まで始めたユエルー。抵抗するイーチョンだが、酔った時の失態に責任を取れと迫られたうえ、妻の言うことには逆らえない父ジアン・チョンヤンから会社への投資を断つと脅されて逃げ切れない状況に。あっさり結婚に同意したリーの意図が読めないイーチョンは「結婚したいなら誠意を見せろ」と、リーが高所恐怖症であることを知りつつ、飛び込み台からプールに飛び込めと要求する。
第9話 読めない気持ち
リーが自分との食事よりも、開発チームの会食を優先したと知ったイーチョンは不満に思い、迎えに行った先でイーミンとリーが一緒にいるのを見て複雑な心境になる。イーチョン社の新作ゲームのプレゼンの日、恋人のわがままに振り回されて寝不足だった開発チームのホアンのミスで、会社に大きな損失を生むトラブルが発生。解雇を宣告されたホアンを救うため、イーチョンの説得を試みるリーだが、逆に怒らせてしまう。
第10話 裏切りの記憶
ホアンが仕事でミスした原因は、彼を自分勝手に利用する恋人にあると見抜いたイーチョン。一計を案じ、自分に言い寄ってきたホアンの恋人をレストランに呼び出し、ホアンとリーの前で化けの皮を剥いで見せる。イーチョンに反発心を抱いていたリーは、その思いやりの深さに胸を打たれるのだった。リーから食事に誘われたイーチョンは、店のロビーで見覚えのある女性の後ろ姿に遭遇。正体を確かめようと思わず後を追う。
第11話 思いがけない再会
新たに開発したゲームの商談で、投資元のEG社投資部門本部長リー・マンがイーチョン社にやってきた。彼女の顔を見たイーチョンとイーミンは驚きを隠せず、イーチョンはEG社との取り引きを拒否する。イーチョンとかつて恋人だったマンは、リーが彼と付き合っていることに衝撃を受けるが、2人が出会って日が浅いと知り、偽装の恋人ではないかと疑う。そこで、イーチョンとリーの関係を見極めるために、2人を食事に誘う。
第12話 バグを修正せよ!
マンとの食事の一件以来、リーはイーチョンと冷戦体制に入っていた。仲直りのきっかけがつかめずイライラするイーチョン。開発チームでは期限を過ぎた仕事を抱えて同僚レイの強迫症が悪化しているようだ。みんなの勧めで気晴らしのためにリーと映画を観に行くレイだが、上映中に発作を起こし、2人で病院へ向かうことに。幸い検査では異常がなかったものの、夜遅く車で送られて帰宅したリーを見たイーチョンは不機嫌になる。
第13話 結婚は大きなミス?
ズートンを呼び出したマンは、イーチョン社への投資の引き揚げを阻止するため、イーチョンがリーとの結婚を承諾したと知る。イーチョンを諦めて本社へ戻るつもりだったマンだが、引き続き残ることを決心する。一方、リーはEG社の投資を受けるために、画期的な新作ゲームの企画コンペに取り組む。部屋にこもってアイデアが浮かばずイライラするリーを見て、イーチョンはリラックスしてひらめきを得るようアドバイスする。
第14話 誕生日の甘い夜
観光を楽しむイーチョンとリー。べっこう飴の屋台で互いの好きな動物の飴を作ってもらうなどいい雰囲気だ。母ユエルーから2人の仲を取り持つよう指令を受けたズートンが用意した2人の部屋は、キャンドルが灯された恋人仕様。リーには黒いレースのナイトウエアが用意されていた。夜も更けて部屋へ偵察にやってきたズートンから、明日がリーの誕生日であると知らされたイーチョンは、リーを部屋に残して街に出かける。
第15話 裏切りの真相
かつてイーチョン社からゲームのコードが盗まれた件に、マンの父が絡んでいる可能性があると知らせを受けたイーチョン。すぐにマンの父を訪ね、証拠を見せて問い詰めると、借金返済のため、娘に内緒でコードをチェンドン社に売ったことを白状した。コードの盗難と売却をマンの裏切りだと思っていたイーチョンだが、父を訪ねてきたマンから、彼女自身も父の悪事を止めようとしたために拘留されていたことを聞かされる。
第16話 駆け引きの誤算
3年前のマンの裏切りは誤解だったと知ったイーチョンは、EG社の交渉役にマンが復帰するのを認め、ビジネスパートナーとして手を組む。元恋人のイーチョンを取り戻したいマンの野望を察知したリーは、一対一で話して彼女を牽制するものの、マンから逆に身を引けと言われてしまう。イーチョンと食事の約束をしていたリーだったが、マンからの電話を受けてすぐに約束を取り消したイーチョンの態度にショックを受ける。
第17話 私は誰?
業界の交流会にリーを同伴したイーチョン。リーが他の男性と話しているのを見て嫉妬し、リーは自分の妻だと宣言する。そんな様子を見たマンは彼のいないところで、イーチョンが資本調達に必死になるのは二度と望まぬ結婚を強いられないためだとリーを挑発する。だが、酔い潰れたイーチョンは介抱しようとするマンの手を振り払い、リーの肩を借りることを選ぶ。その夜、酒の勢いで2人は初めてベッドをともにするが…。
第18話 復讐はゲームの中で
イーチョンの指示で、新作ゲームの開発チームから外されたリーは、シアオチーの家で酔い潰れて外泊。イーチョンとの仲は一気に険悪ムードに。開発チームを抜けて、代わりにゲームのコンテストに出場することになったリーだが、イーチョンへの怒りからヒントを得て、社長をKOするゲームの構想を思いつく。ホアンからも社長の倒し方のアイデアをもらい、リーの案は社内でも好評を得て、優勝を目指しデモ作りを始める。
第19話 証明できない真相
コンテストに出品するデモプログラムがサーバーから消えてしまった。コードの書き直しは可能だが、期限まで時間がない。リーは、開発チームのメンバーの協力を得て徹夜で作業し、なんとか間に合わせて提出する。協力のお礼に開発チームに食事をごちそうしようとするが、朝なので店が開いておらず、材料を買って家で火鍋を振る舞うことに。しかし、鍋を囲んだその時、会社にいるはずのイーチョンが急に寝室から顔を出して…。
第20話 中秋節のペアルック
解雇されたチームリーダーのジャン・ジーユエンと和解すると言ったイーチョンに感謝するリー。2人が街で買い物をしていると、マンからイーチョンに今から投資家を紹介したいと電話が入る。リーも連れて行こうとするが、マンに難色を示されたため、「投資家に会う」とだけ告げてリーを先に帰すイーチョン。だが、彼が置いていった上着を届けようとタクシーで後を追ったリーは、マンとホテルに入るイーチョンを目撃してしまう。
第21話 敗れた賭け
リーが交通事故に遭ったと知り、急いで帰宅するイーチョン。彼の代わりにリーを病院に迎えに行ったイーミンから、マンと一緒にいたことを責められる。イーチョンとマンとの間に入り込めないと思い知ったリーは、会社を辞めて離婚することを決め、シアオチーだけに妊娠を打ち明ける。コンテストで優勝し、新作ゲームの開発に戻れることになったものの、朗報を聞いても浮かない顔のリーを見て、イーチョンは疑問を抱く。
第22話 振り出しに戻って
一緒に過ごした日々が忘れられず、リーは夜更けにイーチョンのマンションの下までやってきた。しかし、マンが入って行くのを見て、その場を立ち去る。離婚して重慶(じゅうけい)に行くことを両親に伝えるリー。父ルー・ジェングオは何とか思い直させようとするが、リーの決心は固い。一方、イーチョンはリーが別れを切り出した理由が分からず、イーミンに問いただす。そこで初めて、過去に存在したリーとの接点と彼女の想いに気づく。
第23話 人生のリセット
重慶で暮らし始めたリーは、会社の面接を受けに行くが、妊娠していることを正直に話すと断られてしまう。ある日、立ち寄った食堂で話しかけてきたルー・ジンウェンに、マンションのエレベーターで偶然に再会。ジンウェンと親しくなり、彼が経営する映像制作会社で仕事を始める。一方、イーチョンは、母ユエルーが見合い相手を探していると知り、しばらく家を離れるために、重慶にある大学時代の友人の会社へ出張を決める。
第24話 忘れるべき過去の来訪
デモプログラムを消去したのはマンだと確信したイーチョンは、彼女に決別を宣言する。マンは悔し紛れにリーが去ったのは2人の関係を誤解したせいで、そう仕向けたのは自分であることを明かす。リーの手がかりを求めてルー家にやってきたイーチョンは、重慶から届いた荷物を偶然目にしてリーの居場所を察した。イーチョンは再び重慶を訪れリーを捜すが、手がかりはない。だが、ジンウェンに呼ばれて会食の場に向かうと…。
第25話 恋敵の登場
やっとリーを見つけたイーチョンだが、リーはあくまで話を聞こうとはしない。またジンウェンはリーへの好意を隠さず、イーチョンの前でリーを守りたいと公言する。焦りを感じたイーチョンは、話がしたいと夜中にリーの部屋のドアを叩き続け、警備員から尋問を受けることに。デモプログラムを消したのはマンだったことを告げ、疑ったわけではないと許しを請うイーチョン。しかしリーは「好きな人がいる」と復縁を拒絶する。
第26話 許しの願掛け
リーの恋人役を買って出たジンウェンは、2人きりでリーを説得したいイーチョンの思惑をことごとく邪魔する。リーはイーチョンの謝罪を受け入れるものの、早く重慶を去るよう言い放つ。そんな中、仕事も顧みず重慶に通い詰める兄の様子から不倫を疑ったズートンは、イーミンを連れて重慶へ向かう。イーチョンの車を尾行し、女性とマンションへ入って行くイーチョンを追ったズートンは、女性の正体がリーと知って驚く。
第27話 戻りたい 戻れない
イーチョンはリーに過去の行いをわび、一緒にいたいのは強制されたからでも、償いのためでもないと告白し、もう一度やり直そうと言う。リーは心を動かされるが、あの夜の出来事をイーチョンが思い出したことを知ると思わず拒絶してしまう。愛ではなく責任感からくる告白かもしれないと不安になったのだ。それでも待つつもりのイーチョンだったが、勤務時間に病院へ行ったというリーを心配して駆けつけた彼が目にした光景は…。
第28話 最後の勝負
リーがジンウェンの子供を妊娠していると聞かされ、ショックに打ちのめされて新海(シンハイ)に帰ったイーチョン。しかし、離婚が成立するまでは決して諦めないようにと父チョンヤンに説得され、再び重慶へ戻る。ジンウェンの身辺について調べたイーチョンは、彼に婚約者がいることを知る。その事実をリーに告げたイーチョンは、父親として一緒に子供を育てていきたいと決意を語り、リーもそんなイーチョンの変化に心を動かされる。
第29話 新たな“ハローワールド”
みんなの宣伝のおかげでリーが企画したプログラミング交流会は成功裏に終わった。イーチョンはリーに改めて想いを告白し、今度こそリーはイーチョンの愛を受け入れて一緒に新海に戻る。イーミンはズートンを女性として意識し始め、シアオチーとモーは今では恋人同士だ。何もかもうまくいき始めたように見える中で突然、開発チームのリン・シューティエンが退職し、さらに大きな災難がイーチョン社を待ち受けていた。
第30話(最終話) 大逆転からの大団円
チェンドン社のシュー・ユエンジーとの話し合いの場にリンが現れた。「玄中記(げんちゅうき)」のコードをチェンドン社に漏洩したのは彼だった。このままでは「玄中記」の開発に関わったEG社から巨額の賠償を請求されて、イーチョン社の破産は必至だ。ユエンジーは問題の解決を条件にイーチョン社の買収を持ちかけ、社員全員の雇用の保証と現チームによる「玄中記」の開発継続を約束した。イーチョンとリーは買収契約を突っぱねたが…。