- あらすじ
- ソウル中央地方裁判所のエリート判事バルンは、通勤中の地下鉄で痴漢に立ち向かう勇敢な女性に出会う。彼女はなんと、高校時代の初恋相手チャオルムだった。晴れて判事となったチャオルムが偶然にもバルンと同じ民事44部に配属されたことで、ハン部長判事の下で同僚として働くことになる。ところが、原理原則を最優先する個人主義のバルンに対し、チャオルムはどんな裁判でも原告や被告人に感情移入してしまう熱血型で、2人はぶつかり合うこともしばしば。それでも何かとチャオルムのことが気になって、つい手助けしてしまうバルン。果たしてバルンの12年に及ぶ“恋の判決”はいかに――?
- 第1話 初恋相手が同僚に!?
- ソウル中央地方裁判所民事44部の若きエリート判事バルンは、出勤中の地下鉄で高校時代の初恋相手チャオルムと偶然再会する。なんと彼女は、バルンと同じ民事44部に配属され、判事として初出勤するところだった。チャオルムがはしゃいで久しぶりの再会を喜ぶ一方、バルンは平静を装う。しかし、実は12年以上も想いを寄せ続けていた彼女との再会にドキドキを隠せずにいた。同僚となった2人は、ハン部長判事の下で働くことになって…。
- 第2話 判事はつらいよ
- 初めての裁判に臨んだチャオルムだったが、原告たちの訴えを聞きながら涙ぐみ、恩師である被告人側の弁護士に向かって笑顔を見せるなど感情を露わにしてしまう。ハン部長判事はあきれ返り、バルンは彼女の判事らしからぬ行動を指摘する。そんな中、バルンと民事43部の判事ボワンと一緒に夕食を食べていた残業中のチャオルムが、疲労で鼻血を垂らす。バルンは心配のあまり叱責し、彼女に気を遣わせないよう嘘をついて仕事を肩代わりする。
- 第3話 他人事じゃない
- 民事44部が大企業のセクハラ裁判を担当する。バルンに自らのセクハラ被害のトラウマを打ち明けたチャオルム。その夜、チャオルムが暗い時間のエレベーターを苦手とすることを思い出したバルンは、1人で帰った彼女が心配になり急いで後を追うのだった。そんな中、裁判では会社側の証人の誰もがセクハラ行為を理由に懲戒解雇された部長を擁護し、被害者である女性インターンを非難。バルンとチャオルムはこの状況に違和感を抱き…。
- 第4話 パワハラ上司
- 出世欲にまみれた民事49部のソン部長判事は、部下のホン判事に激務を強いていた。妊娠中のホン判事を心配するチャオルムの熱心な訴えを聞いたバルンは、首席部長の元へ。ソン部長判事の横暴な振る舞いについて意見するが、これまでのチャオルムの行動は懲戒処分に値すると言われて言葉を失う。バルンはチャオルムを守るために彼女を制止するが、何も知らないチャオルムはバルンに反発。そんな矢先、ホン判事が流産してしまい…。
- 第5話 1人より2人で
- 判事は法の下で戦うべきだというバルンの助言で、ソン部長判事の責任を追及する判事会議を開く決意をしたチャオルム。会議を開くには在籍判事の半数以上の出席が必要だと知り、バルンと一緒に判事たちの説得に奔走する。一方、ソン部長判事は入院中のホン判事を訪ねて謝罪するが、裏では記者を集めて計略をめぐらせていた。その後、過去のチャオルムの言動を批判する記事が報道されてしまう。チャオルムは首席部長に呼び出されて…。
- 第6話 淡い恋の旋律
- バルンに会うためとかこつけて、速記実務官ドヨンの姿を見ようと頻繁に民事44部を訪れるボワン。一方、バルンは新聞社に大学時代の写真の削除を求める裁判を起こしたカン国会議員の聞き取りを開始する。そんなある日、バーでピアノを弾くチャオルムを見たバルンは、彼女と出会った高校時代を思い出す。後日、チャオルムの大学の先輩でNJグループの後継者ヨンジュンから、彼女が家庭の事情で苦労していると聞かされたバルンは…。
- 第7話 ギクシャクする2人
- チャオルムがバルンからの告白を断り、2人の間には気まずい空気が流れる。法廷では生前贈与をめぐる骨肉の争いが繰り広げられていた。チャオルムが家族は力の源だと話す一方、幼い頃に失業した父親から迷惑をかけられていたバルンは家族に対して冷ややかで、意見が衝突してしまう。そんな中、ドヨンとの接点が欲しいボワンがバルンたちを食事に誘う。その日がチャオルムの誕生日だと気づいたバルンは、プレゼントを用意するが…。
- 第8話 バルンの悩み
- 飲み会でチャオルムにタイプではないと言われたことを思い出したバルンは、すっかり不機嫌に。その矢先、チャオルムがヨンジュンと電話で話す様子を見てやきもちを焼く。チャオルムは風邪気味で仕事をするバルンを気遣うが、彼の態度は冷たい。そんな中、ストレスでうつ病にかかったエリートサラリーマンが勤め先を訴えた裁判が開かれる。バルンは両親の大きな期待を背負って育った原告に感情移入し、事件にのめり込んでいくが…。
- 第9話 僕にまかせて
- 母の病室でギターを弾いてくれたバルンに感謝を伝えたチャオルムは、友達の話だと前置きしてドヨンに男性の本音について相談する。そんな中、巷では判事出身の弁護士と裁判所の癒着疑惑が問題視されていた。無知な世間の人々が悪いと話すクォン部長判事に猛反発するチャオルム。そんな彼女の姿を受けて、バルンは母親に正論を貫いて苦労を買う友達がいると相談。母親は、そういう人には一緒に苦労を背負う人が現れると助言して…。
- 第10話 おかしな力関係
- ドヨンとのデートの約束を取り付けたボワンだったが、ハプニングに見舞われ失敗に終わる。一方、カム部長判事が逮捕された一件で検察に呼び出されたチャオルムは、事実を誇張して勝訴しようとする検察の思惑を知る。その後、担当した裁判でも陰で力が働いていることに気付くが、太刀打ちできない無力な自分を責めて自暴自棄に。彼女が苦しむ姿を見ていられないバルンは優しく声を掛け、肩の力が抜けたチャオルムは悔し涙を見せて…。
- 第11話 愛がほしくて
- 民事44部が、接着剤中毒の少年ガオンによる窃盗事件を担当する。ガオンの保護者である牧師から接着剤中毒の深刻な実態を聞いたチャオルムは、青少年たちを非行から守るべくバルンと一緒に教会へ。そこで暮らす子供たちが、家族に傷つけられた悲しい過去を持つことを聞かされる。ガオンもまた、失った母親の幻覚を見るために接着剤を吸っていた。そんな中、ヨンジュンがNJグループの財力で青少年たちを援助すると言い出して…。
- 第12話 もうひとつの恋
- ハン部長判事の一言で民事部に刑事部の事件が回され、酔った老人たちによる飲酒がらみの裁判が続く。酒のせいで迷惑をかける人々が許せず、被告人に重刑を下そうとするバルン。飲酒による事件が多発する理由を知るためとチャオルムに誘われ、高齢者が多く暮らす団地を訪れて…。一方、ボワンはドヨンと2度目のデートに出かけ、ついにキスをする。職場でも彼女への好意を隠さず、2人は同僚たちから批判的な目を向けられてしまう。
- 第13話 誕生日に乾杯
- ドヨンの悪口を言う判事を殴って上司に大目玉を食らったボワン。ドヨンは、自分のためにケンカをしないでほしいと彼に伝える。そんな中、ユン実務官の誕生日を祝うために民事44部の女性陣がクラブへ。ボワンからチャオルムもその場にいると聞いたバルンは、急いで駆けつけるが…。後日、レジデントが大学病院の教授を準強姦で訴えた裁判が開かれる。被告人の教授はNJグループ会長の娘婿で、ヨンジュンの義兄にあたる人物だった。
- 第14話 最高の味方
- 懲役4年の判決を言い渡された教授は法廷で倒れ、無実を訴えて自殺を図ろうとする。さらに、教授の妻が自殺未遂をしたというニュースが報道され、チャオルムは自分が下した判決が間違っていたのではないかと自責の念に駆られる。テレビ番組やネット上ではチャオルムへのバッシングが続き、裁判所の前でも辞職を求めるデモが行われる。バルンはチャオルムに内緒でヨンジュンの元を訪れ、彼女を追い詰めないでほしいと訴えるが…。
- 第15話 どこまでも君と
- 提出した辞表をハン部長判事に破り捨てられたチャオルム。しかし、判事を続ける自信をすっかり失っていた。バルンはすべてを投げ出したいと話す彼女を“旅行”という名の自転車デートに誘い、思い出の場所を案内する。そして、自分の退職願を渡してどこにでも一緒に行くと伝える。バルンの優しさに触れたチャオルムは、そっと彼にキスをして…。そんな中、ソン部長判事はチャオルムへの復讐のため、懲戒委員会を開こうと企んでいた。
- 第16話〈最終話〉 ハンムラビ法廷
- 懲戒委員会が1週間後に迫り、バルンとボワンはチャオルムの懲戒処分に反対する署名運動に奔走する。チャオルムは仲間の協力に感謝しながら、判事として最後の仕事になるかもしれない国民参与裁判の準備に専念する。そんな中、チャオルムの危機を知ったホン判事が、裁判所の掲示板にソン部長判事の告発文を掲載。さらに、これまでにチャオルムから勇気をもらった人々によって、NJグループの悪事に関する真相も明らかになって…。