30歳を目前に自分らしく生きることを決意したソン・シンチェンは、親の期待通り医師となったキャリアを捨て、親友と女性用グッズ店の経営を始める。ある日、母に勧められ嫌々行ったお見合いで“恋愛経験ゼロ”のイケメン、スー・チンチョーと出会うが、口論になり印象は最悪。しかし、なぜかその後も彼に何度も出くわし、さらに夢だった医療ボランティアに参加すると、そこでも救助隊の隊長である彼と再会…。一緒に過ごすうちに誤解も解け、2人の距離は急接近！ でも奥手なチンチョーは、キスまでこぎつけるも告白のタイミングを逃し、微妙な関係が続く。そんな中、シンチェンの元カレが現れ…！？

親の期待通り医師として働くソン・シンチェンは、30歳を目前に自分らしく生きようと仕事を辞め、親友と女性用グッズ店の経営を始める。一方、外国で救助活動に従事してきたスー・チンチョーは、自国に戻り「極夜（きょくや）救助隊」の隊長に就任する。そんな中、2人は家族の意向でお見合いをするが、気が乗らないシンチェンはわざと嫌われるような態度をとる。前日にシンチェンの心優しい一面を見ていたチンチョーは、別人のような彼女に戸惑い…。

シンチェンのいたずらに怒ったチンチョーは、送られてきた商品を持って彼女の店に乗り込む。しかし返品を拒否され、「店を偏見の目で見ないで」と一蹴されてしまう。救助隊に応急手当の知識が必要だと感じたチンチョーは、医大に協力を要請する。数日後に始まった新人合宿にやってきたのは、学生の頃から医療ボランティアに憧れていたというシンチェン。予想外の再会をした2人は、隊長と新人隊員という立場で度々衝突するが…。

新人訓練の間、シンチェンはチンチョーとずっといがみ合うが、体調不良の時にチンチョーが優しく気遣ってくれたことで彼に好感を覚え始める。山での行軍でチンチョーは落石からシンチェンを守って足を負傷し病院へ。その頃、シンチェンは隊列から離れたリウ･シンユーを捜して助けようとするが、足を踏み外して滑落してしまう。病院でシンチェンたちがはぐれたという知らせを聞いたチンチョーは、足のケガも顧みず現場へ駆けつける。

チンチョーは外国での救助活動から帰国してすぐにシンチェンと連絡を取ろうとするが、親友のルー･チュンが伝言を忘れたせいでＳＮＳをブロックされていた。チンチョーは誤解を解くためにその足でシンチェンの店に駆けつけ、棚の下敷きになりかけた彼女をタイミングよく助けるが、そのはずみでケガをしてしまう。ケガの功名で誤解は解けたものの、シンチェンの友達という年下のイケメンが病院に現れてチンチョーはヤキモチを焼く。

チンチョーは目覚めるとシンチェンと同じベッドに寝ていた。状況が飲み込めず、慌てるチンチョーは昨夜の記憶がない。一方、慣れないライブコマースに苦戦するシンチェン。そこに現れたのは大学でマーケティングを学ぶ甥のチエン･チョンだった。視聴者数を増やすためにライブ配信に出演していると、その様子を見たチンチョーが店に駆けつける。成り行きでモデルとなったチンチョーとシンチェンは、広告写真を撮るうちにいい雰囲気になり…。

救助任務のせいでデートに遅れたチンチョーは、劇場をあとにするシンチェンを間一髪で呼び止める。花びらが舞い落ちる中、２人はキスを交わし、それぞれ眠れない夜を過ごす。キスはしたものの、恋人になったといえるのか曖昧な関係を気にするチンチョーは、恋人関係かどうかをはっきりさせようと、ルー・チュンのアイデアに従い、シンチェンを密室脱出ゲームに誘う。しかし、思いがけない邪魔者が現れて計画は頓挫しそうになるが…。

脱出ゲームのデートが終わり、チンチョーはシンチェンにメッセージを送るが、なかなか会話が盛り上がらない。ネットに恋愛相談の書き込みをしたあと、悶々としながら眠る。極夜救助隊では、リン･ムーがディン･ウェイリンに振られてうなだれていた。原因を指摘するルー・チュンの話が自分への説教に聞こえ、チンチョーは耳が痛い。一方、チエン・チョンの通う大学に新しく教授が就任するが、それはシンチェンの元恋人のタン･ルイゾーだった。

山村にワクチンを届ける任務を請け負った極夜救助隊。大雨で土砂崩れが起こり道路が塞がれ、隊員たちはワクチンを背負って山道を行軍して村に到着する。チンチョーとシンチェンはさらに山奥の集落を訪れ、ワクチン接種の副反応で気を失った子供を的確な応急処置で救うなど、充実したひと時を過ごす。しかし民家の屋根を修理する最中にチンチョーはケガをしてしまい、シンチェンは感染予防のために注射を打とうとするが…。

発熱と疲労が重なり、そのままシンチェンの自宅で寝てしまったチンチョー。誤ってシンチェンのイヤリングを持ち帰ったことに気づき、彼女に返すために食事に誘う。一方シンチェンは、ルイゾーからＥコマースに関するアドバイスを受けたお礼に、チンチョーとの約束を断り彼と食事に行くことに。店の前に到着すると、チンチョーがガオ･チンインという若い女と腕を組んでやってきた。4人は険悪な雰囲気の中で一緒に食事をすることになり…。

チエン・チョンの機転で店の在庫を一掃できたシンチェンは、店のブランディングを進めるため、その一手としてある日本のブランドと代理店契約を結ぼうと考える。一方、チンチョーはシンチェンの元カレの出現に頭を悩ませていた。するとルー・チュンがシンチェンの親友のハン・シアオリーに接近し、ルイゾーについて情報を仕入れてやると提案。そんな中、シアオリーの自宅の配水管が壊れ、それを知ったルー・チュンは修理を買って出るが…。

久しぶりに両親に会いに行ったシンチェンは先に来ているルイゾーを見て驚き、さらに２人を無理やりくっ付けようとする母親にいら立ちを隠せず席を立ってしまう。それでもルイゾーはシンチェンが代理販売権を取れるように精一杯サポートする。チンチョーもシンチェンを元気づけるため、家で手料理を振る舞おうとするが、思いがけない邪魔者が入る。翌日、チンチョーは誤解を解くためにシンチェンを訪ねるが、そこにはルイゾーがいた。

チンインとチンチョーが婚約していると聞いたシンチェンは腹を立て、撮影スタジオに迎えに来たルイゾーの車に乗る。シンチェンの父親の誕生日会に、彼の教え子でもあるルイゾーも招待され、両親はさりげなく復縁を後押し。帰り道、ほのかな期待を寄せるルイゾーだが、シンチェンは復縁の可能性をきっぱりと否定する。大学のサークルで写真家として活動するチエン・チョンは、番組企画でモデルのチンインとペアを組むことになり…。

シンチェンとチンチョーが極夜救助隊で護身術の訓練をしているところに、チンインが乗り込んでくる。2人の親密な様子が気に入らないチンインは、シンチェンに勝負を挑むが、攻撃をかわされて膝をすりむく。医務室で大騒ぎするチンインに、チンチョーは彼女を妹だとしか思ったことがなく、自分が好きなのはシンチェンだとはっきり告げる。それを聞いて喜んだシンチェンは、チンチョーとの関係を恋人だと認め、2人は晴れて付き合い始める。

極夜救助隊で女性のための護身術講習会が開かれ、ルー・チュンとペアを組む予定だったウェイリンが来られず、急遽シアオリーが代役を務めることに。彼女を素人だとなめていたルー・チュンは痛い思いをする。一方、チンチョーとシンチェンが蘇城（スーチョン）に来ていることを知ったチンチョーの祖父は2人を家に呼ぶ。チンインからシンチェンの悪い話をさんざん聞かされ、スターダスト･ルージュに対しても偏見を持つ祖父は、シンチェンにいい顔をせず…。

囲碁の対局を終え、シンチェンはチンチョーの祖父のために咳に効くたんぽぽ茶をいれる。気をよくした祖父は、シンチェンに店の経営に対する考えや、病院勤めを辞めた理由などをたずねる。その立派な受け答えに感心した彼は、シンチェンの人柄をすっかり気に入るのだった。翌日、祖父は朝食の途中でチンチョーを外出させ、チンチョーが両親を亡くした経緯をシンチェンに話し、自分の思いを伝える。ちょうどその時、チンインがやってきて…。

祖父の家に泊まった翌日、チンチョーはシンチェンをパラグライダーに連れて行く。チンインが邪魔をしようと後をつけると、そこには極夜救助隊のPR動画撮影のために来ていたチエン・チョンの姿があった。チンインはシンチェンといる時のチンチョーの楽しそうな姿を見て、自分に対して妹以上の感情が一切ないことを思い知らされる。その頃、ルー・チュンにドレスアップさせられたシアオリーは、ウェイリンの入隊1周年を祝う会に参加していた。

SNSで交際宣言をしたシンチェンとチンチョーを見て潔く身を引いたチンインは、今まで横取りしてきたチンチョーを好きな女の子たちからのラブレターをシンチェンに渡して仲直りする。チエン・チョンもまた交際宣言を知ってチンチョーの元を訪ね、幼い頃のシンチェンとの思い出を語り、叔母を悲しませないように念を押す。ある日、チンインはスポンサーとの付き合いで困っているところをチエン・チョンに助けられて、彼に惹かれていく自分に戸惑う。

祝いの席で飲みすぎたチンチョーとルイゾーは、共に一晩飲み明かすことに。その頃、酔ったシアオリーもルー・チュンと一夜を共にするが、何もなかったことにするよう約束させ、ルー・チュンはそんな彼女の態度に戸惑う。河州（ホージョウ）で地震が発生し、チンチョーら極夜救助隊は被災地救援のために出動する。そんな中、スターダスト･ルージュには消費者から品質に関するクレームが届くようになった。検査の結果、模倣品が混入していることが判明し…。

任務を終えたチンチョーが店に駆けつけると、ルイゾーがシンチェンに花束を渡していた。デートに遅れたせいとはいえ、チンチョーは面白くない。そんな態度にシンチェンも腹を立て、誤解を解かないまま帰ってしまう。翌日、ルイゾーが手配した大学院への推薦書のことで再び口論になるシンチェンとチンチョー。互いの気持ちがすれ違い、つらい夜を過ごしていると、シンチェンのマンションの上階からダンスをする騒音が聞こえてきて…。

シアオリーはルー・チュンにもてあそばれたと主張する女の子たちを集めて、彼を懲らしめる。ルー・チュンは無実を主張するが、彼を信じられなくなったシアオリーに完全に無視されてしまう。残る道は自分になりすます人物を捜し出すのみ。一方、シンチェンは夜中にうるさくタップダンスを踊る上階の住人に悩まされていた。抗議もしてみたが、常識的な会話が全く通用しない。SNSにそのことを投稿すると、チンチョーとルイゾーが同時に動き出し…。

女性関係の疑いが晴れたルー・チュンは、改めてシアオリーと向き合おうとするが、シアオリーは傷つくのを恐れて彼を拒む。一方、仕事に打ち込むシンチェンを心配した両親が、突然マンションにやってくる。チンチョーと鉢合わせした両親は、彼を清掃員だと勘違い。そこへ、一緒に食事をしようと誘われたルイゾーまで合流。チンチョーからの知らせで慌てて帰宅したシンチェンも、本当のことを言い出せないまま、気まずい時間だけが流れ…。

チンチョーはシンチェンの実家を訪ねて一緒に食事をしながら、交際相手として彼女の親に認められるべく、自分の経歴を説明し、シンチェンに対する気持ちも誠実に語る。チンチョーが気に入ったシンチェンの母親は早くも２人を結婚させることを妄想する。チエン・チョンはチンインと親しくなるためにカップルを演じられるモデルを買って出る。いい雰囲気で撮影が終わり一歩近づけたと思ったが、やはり男として見てもらえずもどかしい思いをする。

シンチェンは両親とシアオリーを連れて海辺のリゾートへやってきた。母と娘が散歩していると、視線の先には救助訓練を行う極夜救助隊がいた。チンチョーの隊長としての仕事ぶりに好感を持った母親は、態度を軟化させていく。夜、救助隊のメンバーにまじって歓談するシアオリー。酒の席を抜けて物思いにふけっているところへ、ルー・チュンがやってくる。昼間の失態やそれまでの態度を謝り、真摯な告白をするルー・チュン。シアオリーの答えは…。

教授から呼び出されたシンチェンは、外国の大学院への入学が認められたと知らされる。年内の進学を諦めていたシンチェンは思わぬ知らせに喜ぶが、チンチョーと離ればなれになることや、頼りないシアオリーにスターダスト・ルージュの経営を任せることが心配でならない。シンチェンからもうすぐ留学すると聞かされたシアオリーは、不安にさいなまれる。そんな時、ライバル会社のワンルーから、店を譲渡するよう持ちかけられ…。

シンチェンの母親は娘の留学決定を知って、恋愛がダメになるのではないかと心配になり、チンチョーを訪ねてどうするつもりかと問い詰める。指輪を取り出してプロポーズの計画を語る彼を見て、母親は安心する。チンチョーは救助隊の記念日だと言ってシンチェンを呼び出し、隊員や友達の前でプロポーズをする。シンチェンが留学してからも頻繁にビデオ通話をして生活を共有していたある日、チンチョーは台風による災害地域に向かう。

医療ボランティアとして被災地に入ったシンチェン。患者を搬送した病院で一息ついていると、救助の際に負傷したチンチョーが意識不明の状態で搬送される。転院して緊急手術を受けたものの、なかなか意識が戻らない。シンチェンはチンチョーの手を握りしめ、これまで帰国を先送りにしてきたことを謝り、後悔の涙を流す。2年後、修士課程を終えて帰国するシンチェン。マンションに帰宅すると、部屋にはサプライズが待っていて…。