あらすじ
遠い昔、外国に売られるソリと彼女が愛する武士オ・ヒョンは、2人で逃亡しようとするも失敗し命を失う。ヒョンはあの世でソリを長い間待ち続けたが再会できず、神の怒りに触れて人間に天罰を与える死神コクドゥにされてしまう。そして現代、地方病院で働く女医ハン・ケジョルは、患者の遺族から理不尽なクレームを受けて病院をクビに。さらに、落ち込んだ帰り道の階段で転びそうになるが、謎の黒ずくめの男に助けられる。そうした中、ピルソン病院の面接を受けたケジョルは自分を助けてくれた男にそっくりのト・ジヌの目にとまり働けることになる。しかし、ある事件に関与していたジヌはケジョルの目の前で亡くなるが、その体にコクドゥが乗り移り…。
第1話 2人の始まり
遠い昔、外国に側女(そばめ)として売られるソリと彼女が愛する武士オ・ヒョンは、2人で逃亡しようとして果たせず命を失う。そして現代、地方病院の救急科で働く女医ハン・ケジョルは、患者の理不尽なクレームで病院をクビになる。トボトボと病院を出ていくケジョルが階段で足を滑らせた時、彼女を助け、指輪を落として無言で立ち去る黒ずくめの男が…。ケジョルはソウルの名門ピルソン病院の面接で、その男ト・ジヌと再会することになる。
第2話 愛ゆえの呪い
ヒョンはソリの名前も顔も忘れ果てても、彼女を待ち続けた。運命に逆らった彼は罰として、死者をあの世に導くコクドゥとなる。ソリと再会し「愛している」と言われるその日まで。ケジョルは弟の刑事チョルを頼って姿を消したジヌを捜す。その頃、コクドゥは薬剤師チョ・ボンピルを追っていた。麻薬を使って女学生を暴行するボンピルに、コクドゥの容赦ない制裁が下る。一方、殺したはずのジヌの姿が消え、焦った病院理事長キム・ピルスは…。
第3話 恋愛の契約!?
コクドゥはケジョルがソリではと思い、指輪の件を尋ねる。ケジョルにキスしようとするコクドゥだが、ケジョルにストップと言われると動くことができない。再び就職活動をはじめたケジョルは、ヨンポ市にある病院が、住居を支給する破格の条件で女性医師を求めていることを知る。しかし、病院で彼女を待っていたのはコクドゥだった。ケジョルは欲に負けて契約書にサインするが、契約書の裏にはコクドゥと交際するという条件が…。
第4話 魔法の言葉
コクドゥが口ずさんだ歌、それは交通事故で死んだ母が歌ってくれたものだった。コクドゥはケジョルの母を死者の国へ案内したのだ。歌を教えてくれた代わりに、娘の願いはすべて聞くことをコクドゥは約束する。コクドゥを連れて車を運転するケジョル。人々の恨みの声が聞こえ苦しむコクドゥに驚き、ケジョルは人をはねてしまう。しかし被害者もコクドゥも煙のように姿を消す。後日、被害者が見つかったと警察から連絡が入るが…。
第5話 修羅場のレストラン
海に落ちたケジョルを救うコクドゥ。ケジョルにキスをし、彼女こそがソリであることを知る。コクドゥの部下の半神オクシンとカクシンは、2人のデート場所として素敵なレストランを予約するが…。ケジョルを襲ったジュンシクは、必ずケジョルを消すとピルスに電話する。ケジョルとデートの約束をし、レストランで彼女を待つコクドゥの前に現れたのは、ジヌの元恋人テ・ジョンウォンだった。抱き合う2人を見て、ケジョルは愕然とする。
第6話 赤い糸の縁
コクドゥを、記憶を喪失したジヌだと思っているケジョルは、「コクドゥなんか消えてしまえ」と叫ぶ。それを聞いた瞬間、その場に倒れ込むコクドゥ。驚いたケジョルの「戻ってきて、コクドゥさん」という言葉を聞いて息を吹き返す。オクシンから、いっそジヌのフリをしてみてはと言われ、コクドゥはジヌの日記帳に目を通す。一方、開院したものの、まったく患者が来ないケジョルの「駆けつけ病院」。ケジョルとコクドゥはビラを貼って回るが…。
第7話 鏡写しの2人
緊急手術の患者を前に、気を失って倒れるコクドゥ。目を覚ました時、彼はジヌになっていた。入れ替わりに黄泉の世界に戻ったコクドゥは、ジヌの魂はあと7日でこの世から消え肉体は滅び、コクドゥが戻ることもできないと知る。ジヌはケジョルに関心はなく、ジョンウォンを追い求める。悲しむケジョルの姿を、高麗版監視カメラ=鏡を通じて黄泉の世界から見るコクドゥ。ジョンウォンを訪れたジヌは、その場にいたチョルに殺人容疑で逮捕される。
第8話 再び帰ってきた死神
ケジョルを襲う黒い人影。ケジョルが、「コクドゥさん、戻ってきて!」と叫べば人間界に戻れるはずだったが、ケジョルを救ったのはジヌだった。礼を言うケジョルにジヌは、コクドゥが戻ってきて自分が消えてしまうのが怖いと語る。魂が消え去るまであと1日、ジヌは交通事故を起こす。救急隊が死亡を確認するが、直後、彼は立ち上がる。もちろん、コクドゥとして。一方、ジヌの車に細工をしたジュンシクはその様子をピルスに報告するが…。
第9話 キスでふせぐ愛してる
コクドゥがケジョルの言葉に逆らえないと知ったピルスは、ケジョルにピルソン病院への復職を提案する。ピルスを殺しに現れたコクドゥだが、やはりケジョルに邪魔され引き下がることになる。コクドゥに愛を告白しようとするケジョルの口をキスでふさぐコクドゥ…。コクドゥはピルスに、ケジョルに手を出したら苦痛に満ちた死を与えると警告する。一方、ピルソン病院の検診記録の改ざんがマスコミにばれ窮地に陥ったピルスは…。
第10話 同居の承諾
悪党ばかりを殺す「天罰殺人鬼」。警察はジヌを犯人と疑い、チョルが捜査を担当することになる。一方、ケジョルとの同居が決まったコクドゥは新居を準備するが、引っ越しでピルソン病院検診改ざん記録のリストが見つかる。リストに載った人物を調査すると…。後日、ケジョルが新居にやって来る。互いに契約書を交わす2人。コクドゥは弟のチョルも紹介してくれとケジョルに頼むが、コクドゥをジヌと思っているチョルを紹介するわけにはいかない。
第11話 疑心の行方
警察で取り調べを受けるコクドゥ。目撃者に彼が犯人か聞こうとするチョルだが、ケジョルが邪魔をする。スーパーで肉を手に取るケジョルに、コクドゥは「血が嫌いだから肉はダメだ」と言う。こんな人間が殺人鬼のわけがないと思うケジョルだが…。警察が連続殺人の容疑者を発表する。目撃者にコクドゥがかけた暗示のおかげで、無関係の組員が容疑者となる。ケジョルはコクドゥを疑ったことを後悔するが、殺人鬼を擁護するコクドゥに反論して…。
第12話 平凡な夢
ジュンシクがケジョルを車で拉致した。追いかけるチョルとコクドゥはケジョルを取り戻すが、チョルはジュンシクがコーヒーに入れた睡眠薬でその場に倒れ込む。心配のあまり泣き出すケジョルを見て、自分が去ったあと1人この世に残されるケジョルを思い、コクドゥは頭を悩ませる。検察のピルソンバイオに対する捜査が始まる。ピルスも聴取されるが、なぜか余裕の態度を見せる。一方、コクドゥは事態のクライマックスは何か考えるが…。
第13話 あなたの正体
爆発が起こる直前、コクドゥはケジョルを連れて瞬間移動し難を逃れる。彼が人間ではないことを思い知ったケジョルはその場を去っていく。前世のソリの記憶のないケジョルに何も言えないコクドゥは悲嘆にくれる。翌日、教会で懺悔するケジョルだが、神父席に座るのがコクドゥだと気付き、指輪を突き返す。なぜ私をだましたのかと詰め寄るケジョル。コクドゥは、人間になるように努力するから時間が欲しいと言い、指輪をケジョルに戻す。
第14話 愛という義務
ソリの記憶を取り戻したケジョルは、コクドゥを抱きしめる。コクドゥがピルソンを訴えた裁判で、ジュンシクを証言に立たせようとするが、ジュンシクは自殺を図る。裁判では、大金を条件に偽証を要求されたという証言が飛び出し、コクドゥは頭を抱える。リストに載っていた人物で唯一生きているイドゥンが、留学を中止して証言台に立つとコクドゥに告げる。一方、コクドゥはジュンシクに刺された傷が一向に治らない。不審に思うケジョルだが…。
第15話 さよならの愛してる
ピルスはケジョルの髪飾りでコクドゥの胸を刺す。黄泉の国に向かうコクドゥの耳に、彼を前世の名「オ・ヒョン」と呼ぶケジョルの声が聞こえる。「私はソリ」と叫び、ケジョルは髪飾りを手にピルスに襲いかかる。その時、チョルが現れピルスを逮捕、コクドゥは病院に運ばれる。やがてコクドゥは目を覚まし、ケジョルはコクドゥの胸に飛び込んでいく。一方、この世にいられる期限が過ぎても黄泉に戻らなかったコクドゥを、カクシンは心配するが…。
第16話(最終話) 再び巡る“季節”
オクシンとカクシンに別れを告げ、コクドゥは黄泉の国に戻っていく。悲嘆にくれるケジョルに、少年が1輪の花を届けに来る。イケメンのおじさんから頼まれたという少年に、忘れさせてくれないのは残酷だと怒るケジョルだが…。季節は巡り春、数々の悪事はすべてピルスに命じられたというジュンシクの証言で、ピルスに死刑が求刑される。一方、久しぶりにジョンウォンに会い喜ぶチョルだが、ジョンウォンの口から驚くべき事実が告げられる。