序盤から心つかまれるのは、相手を信じきれなかった両親たちの胸痛む愛。父を演じたチェ・ジニョクに持って行かれ、その後は、ヨウルの清らかで真っ直ぐな愛によって変わっていくガンチの姿に感動。特にスジのボーイッシュな清純さ、可愛さに目が釘付け。こんな人からゆるぎない信頼と絶対的な愛を注がれたらガンチでなくとも心が救われる。とにかくも、ファンタジックに美しく描き出される2世代に渡る切ない愛の系譜に涙。
田代親世(韓国エンターテインメント・ナビゲーター)
ん〜。まいった!全員好きだ!(あ、グァヌンは別!) ウォルリョンのあまりにもピュアな恋心と笑顔に心撃ち抜かれ、その悲恋には胸を痛めた。パク・ムソルの清廉潔白さと懐の深さに憧れ、タム・ピョンジュンの揺るぎない信念に傾倒。イ・スンシンの器の大きさに“さすが将軍!”と心躍らせた。コンの見守り男子ぶりと男の友情にときめき、ガンチの真っ直ぐな心に魂を奪われている。選べない…素敵男子、素敵おじさまが多すぎる!!
杉本真理(エンタメ編集者&ライター)
おせっかいなほど情に厚いガンチと男勝りなヨウルの微笑ましいやり取りに癒され、2人を襲う過酷な運命にハラハラ! ラストシーンでは、ガンチの一途な想いに目頭が熱くなりました。好感を抱かずにはいられないイ・スンギ&スジのカップルはもちろん、ガンチの両親を演じたチェ・ジニョクとイ・ヨニ、悪役を担うイ・ソンジェ、時代劇の重鎮ユ・ドングンなど助演陣の演技も必見。心にしみじみとした感動が広がる名作です。
藤田麗子(ライター)
キャスト、ストーリー、映像美に至るまで「これは見るしかないでしょ」と断言できるハイクォリティーの作品。すべてのキャラクターが愛しくなるほど魅力的で、特に、ガンチが神獣と人間の間に生まれたと知っても、恐れずに一途な想いを貫くヨウルには大きな感動を受けました。随所にどんでん返しの痛快さを盛り込んだシン・ウチョル監督の演出もお見事。サイドストーリーであるイ・スンシン将軍VSグァヌンの対決も見ごたえありで、時代劇ファンにもお勧めです!
安部裕子(韓国エンターテイメントライター)
九尾狐と人間の間に生まれた青年の誕生秘話(=父母の悲恋)で飾る序盤の美しいこと。可憐なイ・ヨニと、九尾狐役チェ・ジニョクの切ない表情には萌え必至だ。イ・スンギも自分の正体を知り、苦悩しながらも乗り越える主人公を好演。人懐っこい笑顔でまっすぐキャラクターをモノにし、スジとの初々しい恋もさわやかだ。個人的には情け容赦のない極悪人を演じきったイ・ソンジェにゾクゾク♥ ドSな目つきがたまらない(笑)。
前田かおり(ライター)
ガンチが好きです。ツンデレ御曹司が好物の自分には異例のキャラに落ちました。なにせ、大好きな人の前では嬉しくて尾を振り喜ぶ犬のような “極ピュア”キャラ。ヨウルのために念力で花を咲かせて贈るシーンなんざ、可愛すぎてジタバタ。一方で、体に流れる神獣の血ゆえの“悲しみ”も抱え。ピュア+悲しみ、心揺さぶる最強要素。『シザーハンズ』や『私のオオカミ少年』に通じる、優しくて繊細で汚れないガンチが、愛おしくて仕方ありません!私の韓ドラベスト10に最近ランクインした1本です。(ものすごく好き)
高橋尚子(ライター&エディター)
やんちゃでお茶目なガンチが、とにかくカワイイ!神獣と人間の間に生まれたという過酷な運命を背負いながらも、前向きで超プラス思考のガンチ。ヨウルに恋するきらきらした瞳も、乙女心をきゅんきゅんさせる。ガンチ役を元気いっぱいに演じたイ・スンギの魅力に落ちること間違いなし。神獣ウォルリョンの切ない愛を見事に表現したチェ・ジニョクもステキです!
青木久美子(アジアンエンタメライター)
久々にときめきました!しかも人間ではなく、大昔の神獣に。「九尾狐と人間のハーフと、男装の美少女の恋」という、マンガ、いやSFチックな設定だけど、こんなにも惹かれたのは、描かれていたのが切なく美しい普遍的な感情だったから。脚本家のカン・ウンギョンがつむぐリアルに心に迫るセリフの数々と、ロマンチックな幻想を加えたシン・ウチョル監督のテンポ良い演出のバランスが、実に絶妙。もう一度ピュアな恋を信じたい、大人の心を揺さぶるファンタジーです。
桑畑優香(ライター・翻訳家)
大切な人々を守るために強くなり、誰よりも人間らしく生きようとする、神獣の血を引くガンチ、愛のために人間になるという夢を持ち、愛のためにはそれを捨てることも恐れない神獣ウォルリョン、ガンチが人間でないという事実も受け入れ変わらない愛を貫く人間ヨウル。人間の形をしているから人なのではない。愛と信頼の心が私たちを“人”にさせるのだということを教えてくれる作品。イ・スンギ史上最もカッコイイキャラクター!!
酒井美絵子(ライター)