あらすじ
30歳の誕生日、二日酔いで目覚めたシア・ティエンは衝撃の光景に驚く。なんとベッドの隣で元カレのシュー・ゾーハオが寝ていたのだ! 前日、5年ぶりに偶然再会した彼となぜこんなことになったのか覚えていない彼女は大慌て。どうにか記憶をたどるが…。一方、別れた後もティエンをずっと忘れられずにいたゾーハオは、これをきっかけに彼女と復縁しようとアプローチを始める。だが、ティエンには結婚を前提に交際を続ける美容外科医の恋人グワン・シンがいた。復縁なんてありえないはずだったが、三角関係の恋は思いがけず波乱模様に。元カレと今カレ、最後にティエンが選ぶのはどっち?
第1話 悪夢のような再会
家具デザイナーのシア・ティエンは、5年間交際したシュー・ゾーハオと別れてすでに5年目。今は美容外科医のグワン・シンと交際中で、完璧な恋人に満足していたが、仕事では親友のソンと立ち上げた工房「夏松(シアソン)工作室」が経営難に陥っていた。そんなある日、シンが隠れてお見合いをすると聞きつけたティエンは様子を探りにカフェへ乗り込むが、そこで偶然にも元カレのゾーハオと再会! さらにゾーハオの携帯電話を間違えて持ち帰り…。
第2話 30歳のプレゼント
泥酔してゾーハオの家で一夜を明かしたティエンは、前夜の記憶が何もないまま30歳の誕生日を迎えてしまう。早朝にプレゼントを届けに来た恋人のシンはティエンの外泊に不安を覚えるが、後日なんと酔っ払って見知らぬ男の家に泊まったと聞かされ、彼女を責めてしまう。ティエンはシンの疑いを晴らそうとゾーハオを呼び出し、何もなかったことを改めて確認するが、彼との過去の嫌な思い出がよみがえり、悶々とするのだった。
第3話 元カレからの挑戦状
ティエンの工房に突然ゾーハオが現れ、民宿の改修プロジェクトで業務提携したいと申し込む。元カレと組むなど考えられないティエンは拒絶するが、魅力的な仕事内容と工房の経営状況を考えると、断るには惜しい。さらに乗り気なソンから後押しされ…。その頃シンは、ジョギングの休憩で入ったコーヒー店で店員のルー・シーと再会。ルー・シーの腕の古傷を見つけたシンは、ある苦い出来事を思い出し、彼女のことが頭から離れなくなる。
第4話 一難去ってまた一難
民宿の改修プロジェクトを引き受けることにしたティエンは、元カレと一緒に仕事をすることを恋人のシンにどう打ち明けるか悩む。契約を結ぶやいなや、ゾーハオは助手のユー・フイを連れて工房に乗り込んで来る。自分のオフィスのように我が物顔で振る舞い始めるゾーハオに、ティエンはさらに頭を悩ませるハメに。一方、過去のある出来事のせいで頻繁に悪夢にうなされるシンもまた、ティエンに打ち明けられない悩みを抱えていた。
第5話 一触即発
予期せぬ鉢合わせでゾーハオがティエンの顧客だと知ったシンは、不快感をあらわにする。ティエンはゾーハオが元カレであることを隠したままプロジェクトを続けることに。ゾーハオにも恋人との関係を邪魔しないよう要求するが、ゾーハオは構わずティエンを食事に誘うのだった。一方、シンはルー・シーが働く店を再び訪れる。お金に困っているという彼女の話を聞いたシンは、なんとかして腕の傷跡を消してやりたいと思うが…。
第6話 恋敵の闘争本能
映画館でケンカになったゾーハオとシンをなんとか引き離したティエン。一方的にシンの肩を持つティエンの態度がゾーハオは面白くない。腹いせに翌日から自分の会社に常駐して仕事を進めるよう強要する。おまけに、ティエンが提出したデザイン案にケチをつけ、再提出を求める。腹を立てたティエンは、卓球の勝負で勝ったら自分の案を通すようにと提案する。勝負のためにソンやリー・ドンハオたちまで集まるが、そこへシンが現れて…。
第7話 いきなりの告白
シンへのメッセージを誤送信したことで、ゾーハオと一緒に食事をするハメになったティエン。だが思いがけないことに、話を聞きつけたシンがレストランにやって来たため、3人は気まずい時間を過ごす。ティエンとゾーハオの関係を心配するシンは…。そんな中、シンはルー・シーに依頼されて養護施設の子供の手術をすることに。彼女からお礼代わりの夕食に誘われたシンは、自宅で待つティエンに本当のことを言えないまま出かけてしまう。
第8話 敵を知り 己を知る
ティエンはゾーハオから想いを告白されたにも関わらず、飲み会の場にシンを呼び出して仕事仲間に恋人だと紹介する。ヤケを起こしたゾーハオはシンをけしかけ、ともに泥酔するまで酒を飲む。翌日、酔って何も覚えていないと言うティエンに、ほっとするゾーハオ。だが帰りの車中で、実は覚えていないふりをしていたということが判明。ゾーハオを気遣うどころか優位に立てたと喜ぶティエンに腹を立て、彼女を置き去りにしてしまう。
第9話 恋人の権利
シンが何か隠していると疑うティエンは、ルー・シーが働くカフェやネイルサロンを訪れて彼女の様子を観察。さらにランチタイムにシンの病院に押しかけ、ルー・シーの好物を無理やり食べさせようとして彼を困らせる。ルー・シーの存在が気になって仕方がないティエンは仕事中も気がそぞろ。ゾーハオから「気になるならシンを問いただせ」と忠告されたティエンはシンの家に向かうが、玄関でルー・シーと鉢合わせしてしまい…。
第10話 元サヤはお断り
5年前の破局前にティエンの父が他界していたことを知ったゾーハオ。ティエンから話を聞いた記憶はなく、なぜ隠していたのかとティエンを問い詰めるが、当時のつらい心境をぶちまけられ…。一方、ルー・シーと距離を置くことをティエンに誓ったシンは、差し入れのコーヒーを届けてくれたルー・シーを冷たくあしらう。大学の友人との飲み会に参加したソンは、長年好きだったタン・シューが恋人を連れて来たことにショックを受ける。
第11話 完璧な恋人はいない
シンがまたもやルー・シーと会っている現場を目撃してしまったティエン。問い詰められたシンはティエンがひそかにルー・シーを偵察していたことに失望して、ティエンを放置したままルー・シーを家まで送ることに。ティエンは恋人である自分よりも他の女性を優先したシンに怒りが収まらず、謝ってきても拒絶するつもりでいたが、1週間経っても連絡はなかった。そんな頃、ゾーハオはシンから会いたいと言われ…。
第12話 私たちの恋は特別?
冷戦状態だったティエンとシンは、ようやく仲直りする。2人は久しぶりにデートの約束をするが、ティエンは仕事でゾーハオに呼び出され、シンはルー・シーに養護施設に行こうと誘われる。シンは仕事を装ってルー・シーと出かけることにするが、立ち寄ったショッピングモールであろうことかゾーハオに目撃されてしまう。一方、ユー・フイはソンを水族館に誘う。おしゃれをしたソンを見たドンハオは、彼女にトキメキを感じ…。
第13話 身を退く覚悟
ゾーハオに父親との思い出の地に連れて行かれたティエンは、記憶がフラッシュバックして意識を失ってしまう。ゾーハオはティエンに付き添ってひと晩を過ごしながら彼女との過去を振り返り、自分の無力さを痛感するのだった。翌日、目覚めたティエンはゾーハオに付き添われて帰宅するが、そこへシンもやって来て再び不穏な空気に。ゾーハオの存在に揺さぶられるティエンを心配したソンは、「もうティエンとは会うな」とゾーハオを突き放す。
第14話 最後の助言
無限空間の共同経営者であるアン・イエが帰国し、ティエンに会いに来る。民宿リノベーションのプロジェクトが大赤字のため、夏松(シアソン)工作室との提携を打ち切ろうというのだ。ティエンは対処できると反論するが、折悪く木材の検収に来なくていいという連絡が入ったため、提携解除はゾーハオの意思だと誤解する。一方、ゾーハオはアン・イエから、ティエンがかつて有名デザインコンペに入選するも辞退していたと知らされ、衝撃を受ける。
第15話 これが本当の別れ
ティエンの父親の墓参りに行き、かつての自分がティエンの気持ちをまったく考えていなかったことに気づいたゾーハオ。工房を訪れ、5年前に彼女の父親と交わした約束を果たせなかったことを謝る。その言葉を聞いたティエンはようやく父親の死と向き合い、久々の安らぎを覚えるのだった。そして、本音で話し合った2人。ゾーハオは改めてティエンに別れを告げて仕事でも距離を取ろうとするが、言動とは裏腹に彼女への想いは募るばかりで…。
第16話 忘れることのない思い出
ソンは仕事仲間と入った居酒屋でタン・シューが恋人にケチだと罵られる場面に遭遇する。思わず2人の間に割って入ったソンは、苦学生を援助していることを明かして彼を助ける。一方、ティエンに別れを告げながらも、心では諦めきれないゾーハオは情緒不安定に陥り、社員に当たり散らす毎日。酒に酔った勢いで真夜中にメッセージをティエンに送るが、それをシンに見られてしまい、ティエンとシンの間に再びぎこちなさが芽生える。
第17話 確かな愛は存在しない?
謎解きゲームによってゾーハオとの美しい思い出がよみがえったティエン。シンとの関係修復を図るために遠出したにも関わらず、ゾーハオのことで頭がいっぱいに。そして、“幸せに生きてほしい”とゾーハオに告げたとたん、涙があふれて止まらなくなる。一方、ゾーハオはやり場のない想いにいらだちを募らせ、ソンに八つ当たりしてしまう。するとソンから、ゾーハオのせいで確かな愛が存在するという夢を壊されたと、逆に責め立てられて…。
第18話 友達にはなれない
ユー・フイとタン・シューから好意を示されたソンは、ティエンに恋の相談を持ちかけ、実はドンハオのことが気になり始めたと打ち明ける。ティエンはソンに、人を好きになるのに理由などないと語って聞かせるうちに、自分が再びゾーハオに惹かれていると告白してしまう。普通の同僚として接しようとするティエンとゾーハオだったが、会議のあと偶然食堂で鉢合わせ。食事をともにするうちに、恋人同士だった頃の思い出話に花が咲く。
第19話 心の傷痕
“もっと自分を愛して”というルー・シーの言葉に触発されたシン。自分が孤児だったことをティエンに打ち明けようと決心し、母親を説得する。ルー・シーはふとした拍子に、クリニックを訪れたシンの母親が持っていた写真を見てしまう。そして、シンこそがシュエン兄さんだったと気づいたルー・シーは秘密にされていたことに傷つき、シンの暮らすマンションのロビーにたたずんでいた。するとそこに、2人の関係を疑うティエンが現れ…。
第20話 恐れていたプロポーズ
シンの養父母の結婚30周年を祝うパーティーに出席し、2人と初めて顔を合わせたその日、ティエンはシンからプロポーズされる。一方、30歳の誕生日を迎えたソンは、自分をめぐる3人の男性を観察するためにホームパーティーを開催。しかし、最も気になるドンハオから最悪のプレゼントを贈られたことで、いらだちを募らせる。シンの母親から急に呼び出されたティエンは、結婚を前提にさまざまな要求を突きつけられ、先行きに不安を覚える。
第21話 私たちの家
シンには素性を明かすつもりがないと理解したルー・シーは、とうとう腕の傷痕を消すための手術を受ける。ティエンとソンは初めて手がけた一大プロジェクトの民宿が完成し、最終チェックのために現地を訪れる。民宿の壁にはティエンが昔作った木工作品が多数飾られており、それは将来の家についてゾーハオと語り合った過去を思い起こさせた。ゾーハオはティエンの婚約を祝うことで、彼女への想いを断とうとするが…。
第22話 元カレの正体
ティエンが過去に描いた家のデザイン画に「シュー」の名前があるのを見つけたシンは、ティエンの元恋人がゾーハオではないかと疑いを持つ。一方、ゾーハオはティエンを傷つけた過去を償うため、旧市街の再生計画のコンペに彼女を参加させようと有名建築デザイナーに直談判する。コンペへの参加許可通知を受け取ったティエンは、結婚式を延期できないかとシンに切り出すが、ゾーハオの影が見え隠れすることにシンは不安を抱き…。
第23話 離れる心
ティエンの部屋で木箱の中を見たシンは、やはりゾーハオがティエンの元カレだったと知る。自分だけが真実を知らされず、ドンハオとソンからも裏切られていたことにシンは傷つき怒りをあらわにするが、愛するティエンを結局は許してしまう。しかし、これをきっかけに2人の間には溝が生まれ…。一方、複数の男とあいまいな関係を続けていたソンは、ティエンの災難を見て反省し、けりを付けるべくタン・シューとユー・フイを呼び出す。
第24話 憎しみ合う前に
入札準備に追われるティエンは、応募に必要な民宿の写真が手元にないことに気づく。無限空間に取りに行くと、夜遅くまでティエンのためにプランを考えているゾーハオがいた。誕生日に1人で残業するゾーハオのため、ティエンは即席でケーキを作って祝う。ゾーハオの真摯な想いを聞いたティエンは、動揺してその場を離れるが、後を追って来たシンに泣いているところを見られてしまう。シンとゾーハオは話し合ううちにヒートアップして…。
第25話 さよならの方法
何のトラブルもなかったかのようにティエンの仕事場へやって来たシン。普段どおりに振る舞おうと無理をする彼を見て、ティエンは恋愛を終わらせることの難しさを感じる。一方、ドンハオはソンにスニーカーをプレゼントし、ソンと“ペア”になりたいと告白。ソンを愛する理由を語って熱烈にアプローチをする。シンから離れるためアパートを引き払い、僻地での仕事に就いたルー・シーは、これまでの想いを込めた音声メッセージをシンに送る。
第26話(最終話)正直に生きる
1年が経ち、夏松工作室には仕事の依頼が続々と舞い込んでいた。ティエンは自分の決断が正しかったと信じているが、ゾーハオと最後に別れたときに互いに振り返らなかったことを悔やんでいた。そんな折、ある女性宅のリフォーム案件で偶然ゾーハオと再会。クライアントの女性から好意を抱かれ、まんざらでもない様子のゾーハオを目の当たりにする。ルー・シーに会いに行くと決めたシンは出発の日、見送りに来たティエンに胸中を吐露する。