切ないです! 苦しいです! でも止められません! わたしマゾかしら…。 数あるタイムスリップドラマのなかでも、もっとも“緻密”で、独特の“怖さ”を感じさせる作品。禁断の果実(過去に戻れるお香)を手にしたソヌが、想定外の結果に何度も傷つき、それでも過去に行くことを“止められない”彼を、なんとか救いたいと思う日々。どこかにヒントがないか、と思いながら、また最初から見返しています。

杉本真理(エンタメ編集者&ライター)

人間の叶わぬロマンの一つ、タイムスリップ。だが、タイムスリップをして作った『修正済みの過去』は、本当に今より幸せな『現在』を与えてくれるのだろうか?過去と現在を行ったり来たりしながら過去を修正するうちに、予期せぬ方向へと動いていく主人公の人生を観ながら思うのは、幸せのために変えられるのは『現在』しかないということ。単なるエンターテイメントを超え、自らの生き方や幸せまでも考えさせられる骨太な一作。

酒井美絵子(ライター)

エベレストの麓での奇襲キッスに突然のプロポーズ。ロマンチックなラブストーリーの幕開けといったところだが、そこから始まるストーリーは息をもつかせぬスリリングな展開の連続だ。主人公を務めるイ・ジヌクはイケメンアンカーという役どころ。恋愛に関してはツンデレな悪い男だが、記者として真実を追い求める使命感の強さは魅力的。苦悩する男の魅力をたっぷり見せたイ・ジヌク、彼を再発見したと言わしめたドラマを堪能せよ。

平山佳代(フリーライター)

冒頭から壮大な雪山の映像に圧倒され、突然のプロポーズシーンにドキリ! まったく予想不可能な展開にぐいぐい引き込まれていき、気づけばすっかり中毒状態に。現在と過去を行き来し、どんでん返しの快感を何度も味わいながら、最終回まで一気に観てしまいました。見落としていた伏線はないか、第1話からもう一度見直すつもりです。あぁ、おもしろかった!

藤田麗子(ライター)

お香を焚くと、過去へタイムトラベルできる。その設定に、ユーミンの主題歌でもお馴染みSF映画『時をかける少女』を彷彿。でも、イ・ジヌク演じる不治の病を抱えた男の時間旅行は、甘いファンタジーだけでは終わらない。愛する人たちの幸せを願う旅は、次第に彼にとってとてつもなく残酷なものに変わる。よかれと思った選択が、思いもよらないものに。切なく涙するイ・ジヌクを見ながら、人生って、やっぱり一度限り。「たられば」ってないのよね、と思いつつ、つい自分も、お香を焚いて人生リセットの旅ができればと思わずにはいられない。

前田かおり(ライター)

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