クールな敏腕経営者として注目を集める、アニメ会社の若きCEOグー・ナンジョウ。そんな彼が父親の遺言に従って恩人の娘との結婚を決意し、早速プロポーズすることに。だが、相手は以前、気まずい出会いをしたマンガ家女子学生ジョウ・ジエンチンだった。第一印象最悪の男からの結婚申込みを即座に断るジエンチン。しかし、彼女は兄の借金トラブルに巻き込まれ、窮地に陥ってしまう。ナンジョウからお金を借りることを条件に、ジエンチンは彼の申し出を承諾。こうして彼らは契約結婚に踏み切った。最初はケンカばかりの2人だったが、お互いを知るにつれて気持ちに変化が訪れて…?
第1話 “俺様CEO”の流儀
メディアグループ企業・グー社を率いる若きCEOグー・ナンジョウ。クールでワンマンだがやり手経営者として注目を集め、傘下の星雲(シンユン)社では「星霊(シンリン)湖」の企画を進めていた。ナンジョウのやり方が面白くない役員達は株主総会での追い落としを画策。ナンジョウは急逝した父の持ち株を自分名義にして対抗しようとする。しかし、株譲渡の条件は、恩人の娘と結婚すること。その相手はジョウ・ジエンチン。新進マンガ家の女子大生だった。
第2話 あっけない陥落
会社で気を失ったナンジョウの病院に付き添ったジエンチン。ナンジョウと秘書ジアン・シアオチュワンの親密さを知り、2人が恋人同士でプロポーズは偽装だと思い込む。回復したナンジョウが改めてジエンチンに結婚を迫っていると、ナンジョウの母親が現れ、翌日、改めて会うことに。ナンジョウの母お手製のタルトを食べたジエンチンは「自分の母親の味」だと言うが、実はグー家秘伝のレシピだった。2人の過去の繋がりが少しずつ明かされて…。
第3話 トラブルメーカー
婚前協議書を交わしたナンジョウとジエンチンは表向き婚約者としてふるまうことに。前日に撮った婚礼写真を見た後輩ジャン・インは戸惑いを隠せない。親友のスー・ヨウシアだけに真相を打ち明け、兄にバラさないよう口止めをする。大勢の人の前に出られないナンジョウはグー社の株主総会も欠席。敵対するルー・ズーミンの一派は星雲社の解散を主張するが、持ち株を僅差で上回りナンジョウが勝利する。ルーらを制するためナンジョウが打ち出した策は…。
第4話 恩と借金 返します
泊まる場所に困りナンジョウの部屋に潜り込んだジエンチン。やることなすこと気に入らないナンジョウは小言ばかり。一晩で懲りたジエンチンはヨウシアの家へ身を寄せ、新たに売り込んだ出版社で作画の仕事をつかむ。締め切りが近いため、インにアシスタントを頼むことに。インはジエンチンの結婚話に懐疑的で、冷たく断ろうとするが、結局押し切られ仕事を手伝う。ナンジョウは投資者との接待の席にジエンチンを呼ぶ。
第5話 ウソと上塗りの無限ループ
泥酔したジエンチンとナンジョウはベッドで眠り込んでしまう。翌朝、ジエンチンの兄ジョウ・ズーシュエンがマンションを訪れ、その光景を目撃。激怒する兄を前に、ジエンチンは「ナンジョウと愛し合っていて、婚約した」とウソをつくが、ズーシュエンはなかなか信じない。疑いを晴らすために、ジエンチンはナンジョウに「しばらく同居させてほしい」と頼む。だが彼と一緒に暮らすためには、細かなルールを守らなくてはならなかった。
第6話 甲は理不尽
ナンジョウの薬を誤って飲みジエンチンは気を失う。病院に運ばれ事なきを得るが、2日間入院する羽目に。マンガの締め切りに追われるジエンチンは心配するナンジョウを説得し、病室でマンガを描くことを了承させる。星雲の副社長ジアン・ジンシュエンも見舞いに駆けつけるが、振り回されるナンジョウを見て面白くない。一方、ナンジョウはアシスタントとしてやってきたインを追い返そうとするが、逆に婚約者として無責任だと責められてしまう。
第7話 彼女は俺が好き
一度はナンジョウの家を出ると決めたジエンチンだが、ナンジョウの母親へのカモフラージュを口実に家に居座ることになった。同居を許してくれたことと入院騒動で世話をかけたことへの感謝の気持ちを表すため、ジエンチンはナンジョウとシアオチュワンに心尽くしの手料理を振る舞う。ジエンチンとの同居生活も悪くないと思い始めているナンジョウだが、ジエンチンの善意が思いがけない事態を招き、なんと彼女が急遽秘書代理を務めることに!?
第8話 乙の義務
星雲で秘書代理を任されたジエンチン。家ではナンジョウの世話、会社では雑用とこき使われてヘトヘトに。ある日、ナンジョウはバスツアーの一団に囲まれ具合が悪くなる。ジエンチンに電話するが出ないため、ジンシュエンに助けを求める。翌日、星雲が手がけたアニメ作品の授賞式。人前に出られないナンジョウに代わり「婚約者」としてジエンチンが登壇することに。ドレスコードが分からないジエンチンはジンシュエンに助言を求めるが…。
第9話 社長は罵るためにいる
失敗続きの秘書代理、今日も会社で隠れてマンガを描いているうちに時間を忘れ、英奇(インチー)社との商談に遅刻しそうになる。慌てて向かおうとするが整備に出した車は戻っていないし、タクシーは18人待ち。「ならばバスで」と思ったものの、ナンジョウは混み合うバスには乗れない。とっさの奇策で無事にバスに乗ることができてホッとしたのもつかの間、バスの中でPCを開いたジエンチンは、プレゼン用のUSBを会社に忘れてきたことに気がつき…。
第10話 放った矢は戻らない
ナンジョウが大切にしていた立体パズルをうっかり捨ててしまったジエンチン。実はそのパズルは、ナンジョウの亡き兄の形見だったのだ。それを知ったジエンチンは、必死でゴミをあさり、パズルを探す。一方、インはジエンチンに対して激怒するナンジョウの姿を見て、彼女の境遇を心配する。ナンジョウの愛情が薄く、ジエンチンが彼を恐れていると誤解したのだ。そんなインは、自分がジエンチンのことを幸せにしたいと思い始めるが…。
第11話 封印した記憶
ジエンチンが自分を好きだと秘書から聞かされて過剰に意識するナンジョウ。しかし、当人からはっきりと契約上のパートナーに過ぎないと言われ内心面白くない。ジエンチンは応募したマンガコンテストで候補作に選ばれ、ネット上で連載できることになり大喜び。出資者が決まった星雲社は、特殊効果で有力な国外のチームとコンタクトを取る。インはナンジョウの尊大な態度や相変わらず金欠なジエンチンを見て、2人の関係をいぶかしみ始める。
第12話 乙の義務以外のコト
作品中への広告投入で折り合いがつかず、投資の回収に不安ありという理由で英奇社は「星霊湖」への投資から撤退した。ブール・レイ社への支払期限が迫る中、英奇社に続いて各社が投資を見合わせ始め、「星霊湖」は資金繰りで難局に陥る。一方、ジエンチンは作品がアニメ化されるかもしれないという電話を受けて英奇社を訪れた。しかし、そこで偶然にも、英奇社の撤退にはルーの思惑があったことを知ったジエンチンは…。
第13話 トキメキの理由
英奇社での騒動が原因で、銀杉(インシャン)社の仕事を失ったジエンチン。インのアドバイスでコンテストに専念することにして気持ちを切り替える。しかしコンテストでは得票のカウンターで不審な動きが。明らかに不正操作が行われていたのだった。憤るジエンチンはなすすべもなく入選を諦めかける。だが翌朝、コンテストの投票方法が記名式に変わり不正を防ぐ仕組みに。ジエンチンの失職が自分を擁護したためだと知らされたナンジョウが手を回したのだった。
第14話 お前だから譲ろう
突然、家に居座ったナンジョウの母親。食事の支度から片づけまで、かいがいしく2人の世話を焼いてくれる。しかし、偽装婚約であることがバレないよう2人は神経を使い、生活のテンポは狂いっぱなし。ナンジョウが出社した後も家で原稿を描くジエンチンは、納品前で焦りつつも乙としての義務を果たさねばならない。未来の嫁に対する大きな期待と、2人の仲を試すかのような母親の言動に困惑しつつも、ジエンチンはよき婚約者を演じるが…。
第15話 いわゆる“修羅場”
先輩に頼まれ、レストランで恋人を演じるジエンチン。だが、その姿をナンジョウとジンシュエンに目撃されてしまった。嫉妬にかられたナンジョウは、ジエンチンの行動を責めたてる。「自分の婚約者が浮気していると思われる」という彼の言葉にジエンチンは反発し、「だったらジンシュエンさんと結婚すればいい」と言い返してしまう。そんな2人の関係に気づいたナンジョウの母親はなんとかして彼らの気持ちを近づけようと、動き出すが…。
第16話 一度きりのわがまま
コンテストの最終候補に選ばれたジエンチンは、授賞式に出ることに。そんな中、指導教官はインが公募展に出品するべきだと考えジエンチンに説得を依頼するも、インは自分の将来よりアシスタントを優先していた。授賞式の日、ジエンチンは意気揚々と会場へ。しかし、漫星(マンシン)社の作画を担当した作品の原作が盗作だったことをネットで暴露され、聴衆から罵倒される。ナンジョウやズーシュエンらは落ち込むジエンチンを慰めようとするが…。
第17話 焦げるほどのやきもち
負傷したナンジョウの見舞いにジンシュエンがやってきた。自分を使用人のように見下し、かいがいしくナンジョウの世話を焼くジンシュエンにも、世話をされるナンジョウにも、なぜだかむやみに腹が立つジエンチン。負傷したナンジョウは普段以上にわがままで、ジエンチンがインと仕事をしているとあれこれ用事を言いつけ、邪魔ばかりする。しかし、食事を買いに行けとジエンチンに命じた隙にナンジョウがひそかに出かけた目的は…。
第18話 隠しきれない恋心
星雲(シンユン)社として人気コンテンツと「星霊(シンリン)湖」のどちらを制作するかで迷っていたナンジョウは、ジエンチンに意見を求める。するとジエンチンは、直感ゲームと称して二者択一を直感で選ばせていく。作品選びのついでに、自分とジンシュエンのどちらが好きかを問うと、ナンジョウは即答。本心ではないと言いつつも、気まずい空気に。ジエンチンもまた、自分自身のナンジョウへの気持ちを持て余し、ヨウシアに電話して相談を持ちかける。
第19話 告白せざれば玉砕なし!
映画に学んだメソッドでジエンチンに告白をしようとするナンジョウ。周到なセッティングをしたはずが番狂わせで、告白する前にジエンチンを怒らせてしまう。うまくいかない関係にイラ立つナンジョウの前でジエンチンとインは相変わらず仲がよく、交際間近との噂まで耳に入ってきた。しかも2人で鹿門山へお泊まりキャンプに出かけるという。そうはさせるかと、ナンジョウは急遽、鹿門山での社内旅行を決めて彼らの行動を監視しようとするが…。
第20話 いざ、出陣!
ナンジョウにキスされたジエンチンは、彼が自分を好きなのか分からず悩む。ヨウシアもズーシュエンが自分を好きなのか分からず、悩んでいた。2人はネットで「恋愛講座」を視聴。様々なテクニックを駆使して、男性に告白させる作戦を立てる。一方、ジエンチンにキスしたことを思い出したナンジョウは、結婚を申し込むことを決意する。そんな中、ジエンチンがナンジョウと借金のために“契約”していることをズーシュエンが知ってしまい…。
第21話 受け身の“責任”
告白をすると決めたナンジョウだったが、いざジエンチンを前にすると言葉が出てこない。酒の力を借りようと2人で飲み始めるが、先に酔ったのはジエンチン。思わず、本当の気持ちを打ち明けてしまう。一夜明けて改めてお互いの気持ちを確かめ合う2人。正式な彼氏と彼女になった以上、堂々と付き合おうと決める。ジエンチンはヨウシアに報告を済ませると早速、ナンジョウの会社に昼食のお粥を届けるが、そこでジンシュエンと鉢合わせし…。
第22話 勝負は白黒ハッキリ
ジエンチンがインから紹介された仕事が具体化した。今回の仕事では憧れのマンガ家・宮本宝瑞に会う機会もあるという。インと一緒の仕事を受けることでナンジョウへの気兼ねもあるジエンチンだが、ナンジョウは「受けた仕事なら頑張れ」と寛容に励ます。インとともに仕事の顔合わせに出かけたジエンチンは宮本と食事をし、サインまでもらって大喜びで帰宅する。だが、インと親しげに帰ってくる姿を見たナンジョウは思わず声を荒げる。
第23話 とばっちり
ケンカの償いに謝罪の言葉ではなくチョコ券を送ってきたナンジョウにますます腹を立てるジエンチン。怒りが収まらず、ヨウシアの家に押しかける。ヨウシアと甘いひとときを過ごしていたズーシュエンは、激怒寸前だったが仕方なく身を隠す。インは落ち込むジエンチンを高級レストランに誘う。意を決して想いを打ち明けようとするが、こっそり後を付けてきたナンジョウがジエンチンを連れていってしまう。1人残されたインは呆然とするが…。
第24話 お前さえいれば
兄とヨウシアの交際を知ってヨウシアの家に乗り込もうとするジエンチン。ズーシュエンと共同戦線を張っているナンジョウは発作のふりをして引き止めるが、そのせいで心療内科へ連れていかれるハメに。医師のアドバイスを受けたジエンチンは、治療のために過去を思い出させる。彼の告白を聞いた彼女は、立体パズルがナンジョウを過去に縛りつけていると判断。パズルを取り上げようとするが、はずみで床に落ち、中から意外なものが…。
第25話 小悪魔
「星霊湖」を早期に完成させるため、ナンジョウは業務に忙殺されていた。一方、ジエンチンは就職活動を続けるが、成果は出ない。そんな中、バレンタインデーが到来。ジエンチンはナンジョウとディナーを楽しもうと、彼の帰りを待つ。だが、ナンジョウは会社でトラブルに見舞われていた。待ちくたびれたジエンチンはナンジョウに電話すると、出たのはジンシュエンだった。2人の仲に嫉妬するジンシュエンがジエンチンに言った言葉とは…。
第26話 予感的中
ナンジョウとジンシュエンの仲を疑い、ヨウシアの家に身を寄せるジエンチン。ナンジョウからはそっけないメッセージが届く。ルーの陰謀と盗作騒ぎで、災難続きの星雲社。ナンジョウは資金繰りのため、住んでいた家まで手放すことに。しかしジエンチンには本当の理由を告げられないまま引っ越しの日を迎える。そんな中、ついに大手老舗出版社からジエンチンに声がかかり、長年温めてきた「天堂(ティエンタン)街19番地」の出版が決まって…。
第27話 私たちの分かれ道
婚約はグー社の株を手に入れるためだったとルーに聞かされたジエンチンは事情を確かめるためナンジョウを呼び出すが、著作権侵害の対応に忙しいナンジョウは時間が取れない。事情を知らないジエンチンは、会おうとさえしないナンジョウに絶望。別れを決意して、彼に婚約解消協議書を送りつけるが…。巨額の賠償金や投資撤退など問題が相次ぐ星雲社。資金を断たれ、公私ともに追い詰められたナンジョウは「星霊湖」の制作停止を宣言する。
第28話 忘れられぬ人
兄の策略で兄の友人と食事をすることになったジエンチン。偶然その現場を見かけたナンジョウだったが、結局諦めてその場を離れる。ズーシュエンはナンジョウを忘れられないジエンチンに新しい相手に切り替えろと背中を押すが、ジエンチンは父親が遺したグー社の株をナンジョウに譲ろうとして弁護士に相談。ジエンチン作の「天堂街19番地」は出版されアニメ化の話も持ち上がる。打ち合わせ先でジエンチンは星雲社の訴訟問題を初めて知り…。
第29話 もう一度チャンスを!
ジエンチンからの封書を開封して初めて、婚約解消協議書とともにグー社の株の譲渡を申し出る手紙が同封されていたことを知るナンジョウ。彼女が株を持っていることさえ知らなかったナンジョウは、株目的で近づいたと誤解されたことに気づく。そんな折、ナンジョウの元のマンションを訪ねた母親から住人が変わっていると電話があった。破局を知らない彼女のため、ナンジョウはもう一度だけ母親の前で芝居をしてくれとジエンチンに頼むが…。
第30話(最終話) 最初で最後の告白
ジエンチンへの愛を確信したナンジョウは、彼女のもとへ急ぐ。一方、ジエンチンはインと一緒にサミット会場にいた。2人で花火を見上げながら、かつてナンジョウと花火を見た夜を思い出すジエンチン。あの日、ナンジョウは自分に告白しようとしたのではないか…と、つい考えてしまう。そんなジエンチンに対し、インは「君が好きだ」と愛を告白し、優しく抱きしめる。しかし、ちょうどそこにナンジョウが現れ、2人の姿を目撃してしまい…。