あらすじ
天真爛漫な女子高生ルー・ミアオの目下の悩みは、1つ年上の幼なじみジアン・ハオユエと同じ高校に通うこと。兄妹のように一緒に育った2人だが、周囲から優秀なハオユエの「妹」としてしか認識されず、おまけ扱いなのが不満で仕方ない。ある日、ハオユエの父親のケンカに巻き込まれた2人は、通りかかった青年に助けられる。後日、ミアオはその青年と思わぬ場所で再会。彼の名は、シー・チョー。ミアオのクラスの転校生だったのだ! マンガの好みが似ている2人は急接近。突然現れた恋のライバルに動揺するハオユエは、あれこれと邪魔をする。ミアオもまた、女子からモテモテのハオユエが気になり…。
第1話 ジアン・ハオユエの妹
高校に入学したその日、ルー・ミアオはある決心をしていた。それは幼なじみで、兄妹同然の仲であるジアン・ハオユエとの接触を避け、学校では知らぬ者同士として過ごすこと。優秀なハオユエの陰に隠れ、引き立て役にしかなれない劣等生の自分がイヤだったのだ。決心を胸に、張り切って登校したものの、クラスメートには笑われ、隣の席の子には嫌われ、授業は難しくて居眠りをしてしまい、うまくいかない。そして家への帰り道で…。
第2話 いじめには反撃する
学校からの帰り道にハオユエとミアオがチンピラに絡まれたことが、学校では尾ひれの付いた噂(うわさ)話に発展していた。2人が異母兄妹だとか、恋人同士だとか、勝手な臆測に憤慨するミアオは、ハオユエ目当てに近づいてくる女子生徒にもうんざりするばかり。そして、ハオユエの義足を嘲笑する男子生徒の言葉を直接耳にして許せなくなったミアオは、仲良くなった隣の席のシエ・ズーイエとともに、賢く反撃する方法を考えることにするが…。
第3話 運命のライバル
ミアオのクラスに転校してきたシー・チョーは、なれなれしい態度で話しかけてはミアオにイヤがられていた。どうやら、夜道でハオユエとミアオがチンピラに絡まれた時、助けてくれたのが彼だったようだ。シー・チョーはバスケをすることを父親である校長に反対されていたが、ミアオの助けを借りてバスケ部創設を目指す。一方、化学コンテストの事前合宿に参加していたハオユエの前に、前年度優勝者のチュー・ウェイが現れ…。
第4話 一番になる意義
合宿を終えたハオユエとバスケの試合を終えたミアオ、シー・チョーたちは一緒に麻辣湯(マーラータン)を食べに行く。ハオユエを怖い先輩だと思っている1年生たちの中で、シー・チョーだけは遠慮のない口を利き、ハオユエの気持ちをピリピリさせる。ハオユエのライバル、チュー・ウェイが転校してきて、化学コンテストの校内予選で対決することに。ハオユエが負けるのではと噂(うわさ)が広がる中、なんとミアオまでがチュー・ウェイが勝つ方に賭け…。
第5話 風を切って走ろう
化学コンテストの校内予選で戦ったハオユエとチュー・ウェイは、互いをたたえあい、いいライバル関係になっていた。そんな中、義足であるハオユエは、下校時のバス車内で足を踏まれても気づかない。そのことに胸を痛めたミアオは、ハオユエを自転車の後ろに乗せて登下校することを思いつく。ミアオのことが好きなシー・チョーは、自転車の練習に付き合うことを買って出るが、2人の姿に嫉妬したハオユエは、自分も練習を始める。
第6話 決戦だ、最高のドラマー!
ハオユエは乗り方をマスターし、ミアオとともに自転車で通学するようになる。ミアオを手伝ったのにハオユエの株だけが上がり、面白くないシー・チョーだったが、ゲームの大会にペアで参加して優勝すれば、憧れのバスケットシューズがもらえると知り、ミアオを誘うことにする。クラスメートを応援するつもりで承諾したミアオだったが、数学の時間に立たされている姿をハオユエに見られ、大会への参加を反対されてしまう。
第7話 優等生 女心を知らず
ある日、食堂でハオユエの前に学校のマドンナ、スー・ダイフェイが座った。その様子を見ていたミアオは、彼女に席を立つようはっきりと伝えるが、マドンナをかばうハオユエに怒りを覚え、険悪な雰囲気になってしまう。そのやりとりを見ていたズーイエはミアオに、ハオユエのことを男性として好きになったのかと問いかけるが、ミアオは戸惑うばかりだった。そしてマドンナへの対抗心から、髪形や化粧に目を向けるようになり…。
第8話 ときめきの10秒間
ハオユエの好きなタイプが目が大きくて、笑顔がいい女の子だと知り、該当するのはダイフェイしか思いつかないミアオは、化粧にも挑戦してみるが、うまくいかない。救いは、ハオユエの「お前も目が大きいぞ」のひと言だった。そして学校では遠足の日取りが決まるが、その日はハオユエの誕生日で、しかもハオユエは遠足に参加せず、学校で自習すると言う。どうしても誕生日を一緒に祝いたいミアオは、遠足からのエスケープを考えるが…。
第9話 美女ダイフェイと野獣ミアオ
学校で大みそかの午後に“年末の集い”が開かれることになった。ミアオのクラスでは、芸を披露したい生徒が多かったが、ハオユエのクラスは、勉強の妨げになるからと誰も手を挙げない。さらに“集い”では理系、文系、それぞれ1人ずつ司会者を出すことになっており、文系クラスからは学校のマドンナであるダイフェイに決まる。理系クラスからはハオユエが候補に挙がっていたが、2人が親しくなることを心配したミアオは…。
第10話 恋愛禁止協定
“年末の集い”が近づき、ハオユエとダイフェイは司会の練習を、ミアオやシー・チョーたち4人はダンスの練習をしていた。4人は練習に身が入らなかったり、ケガをしたりと不協和音も聞こえてくる中、いよいよ当日を迎える。プログラムは順調に進んでいたが、台風が近づいているため、出し物を減らして早く切り上げろという先生の指示が入る。するとダイフェイは、ミアオたちの“バスケロボットショー”を割愛すべきだと主張する。
第11話 シー・チョーの恋愛哲学
恋愛禁止協定を結んだミアオとハオユエだが、“年末の集い”のあと、人気が急上昇したミアオがラブレターを受け取ったと聞き、ハオユエの心中は穏やかではない。協定のことを知ったシー・チョーも、自分とミアオの邪魔をするかのようなハオユエのやることにいらだつが、ハオユエが恋心を自覚していないことを見抜き、ミアオに対し積極的にアピールを始める。しかし、誘ってもミアオは“兄さん”の言うとおりに行動し…。
第12話 ハオユエの逆襲
星座占いの本をミアオに渡し、自分との相性がいいことをアピールしようとしたシー・チョー。しかし、それを知ったハオユエが2人の相性が悪いという内容をこっそりと本に書き込み、作戦は失敗に終わる。次の手を考えたシー・チョーは、自分の得意分野である漫画などをテーマとしたコスプレ大会の開催を知りミアオを誘う。一方、同じ日に討論大会があると知ったハオユエは、シー・チョーをミアオから遠ざけようと策を練るのだった。
第13話 夜の旧校舎
ハオユエがコスプレ大会で優勝し、ミアオに恋心を抱いていると感じたダイフェイは、恋に目覚めたハオユエの気持ちを自分に向けさせようと、旧校舎に伝わる怪談を利用しようと考える。旧校舎に月の光が差し込む時、鏡に運命の人が映るというのだ。早速、自分とハオユエが鏡の中に映っている動画を公開するダイフェイだが、フェイクだと主張するミアオは、真相を暴くべく、シー・チョーたちと夜の旧校舎に乗り込む。
第14話 やり直せない過去
春節が来た。ミアオの家には母方の祖父母が来訪し、ミアオが学年で100番以内の成績を取ったことを祝ったり、新年のごちそうを作ったり、にぎやかに過ごしていた。一方のハオユエは、警察に捕まっていた父親、ジアン・イーを迎えに行った帰り道、お金をせびられて口論になり、家族団らんとは程遠い新年を迎えていた。そんな中、ミアオの一家はハオユエも招き入れ、一緒にお正月のごちそうを食べるが、今年はミアオの母親も元気がない。
第15話 太陽と月の攻防
高熱で入院したミアオは無事に退院したが、病院に連れて行ったのはシー・チョーだと聞かされ、何だか納得がいかない。記憶の中では、ハオユエに背負われていたのだ。だが何日もハオユエに避けられ、思い切って尋ねても否定され、取りつく島がない。父親に相談してみても、「ハオユエに時間をやれ」と言うばかりである。そんな中、新学期が始まり、シー・チョーとチェン・グオグオは再度、バスケの選抜チームの試験に臨む。
第16話 進撃する“敵”
バスケの選抜チーム入りを本気で願っていたシー・チョーは落選し、付き合いで受験したグオグオの方が受かったことで、2人は友情の危機に直面していた。一方、高熱を出したミアオを助けられなかった情けなさから、体力をつけたいと願うハオユエは、担当の医師に新しい義足に替えることを勧められる。そんな中、ハオユエは担任の先生が代わり、免除されていた体育の授業に今後は出るよう言われてしまう。
第17話 君を受け止めよう
いよいよ体育祭が近づいてきた。行進の途中、本部席の前で、1年10組は人文字を作ることになったが、2年1組はハオユエが考えた演技構成で「海に落ちる1滴の水」を表現することになり、ハオユエ自身が「1滴の水」の役に選ばれ、リフトされることになった。スポーツが得意なシー・チョーはリレーにエントリーし、優勝して表彰台に上がった暁には、全校生徒の前でミアオに告白することを考えていた。それを知ったハオユエは…。
第18話
家庭の平和のために勉強する
夏休みになり、秋からの第2学年では、ズーイエは理系クラスに移り、ミアオ、シー・チョー、グオグオは文系の10組に残ることになった。新学期早々に行われたテストで、ミアオは赤点を2つ取り、シー・チョーはさらに悪い成績で、父親である校長に呼び出される。体育大学への受験を認めてほしいシー・チョーは、次のテストで学年200番以内を取ると約束する。一方、ミアオは赤点のテスト用紙を母親に見せる勇気がなく…。
第19話 手を差し伸べる神
テストでいい点を取ったのに、母親から離婚をほのめかされたミアオは、屋上でチョコをヤケ食いしていた。帰宅を促しに来たハオユエに物語をねだると、ハオユエは乱暴者の犬が美しいウサギに恋をして結婚した話を聞かせる。生まれた子供はケガをして足を失ったけれど、元気なひよこと出会ったおかげで楽しく子供時代を過ごしたという。それでも気が晴れず、成績も急降下するミアオに元気を出してもらおうと、ハオユエは一計を案じる。
第20話 遠くにある月は丸い
祖父の転院のため、母親は祖母とともに家に戻って来たが、両親の仲はギクシャクしたままで、ミアオは気が晴れない。一方、父親に愛想を尽かしたハオユエは、母親がいる国への留学を決めていたが、父親に申請書類を破られてしまう。さらに留学中は一緒に住むと思っていた母親から大学の近くに住まいを用意したと聞かされ、昔、母親が会いに来た時のことを思い出す。当時のハオユエに寄り添っていたのも、幼き日のミアオだった。
第21話
宇宙の果てにはチョコがある
祖父の病気、両親の離婚危機、ハオユエの海外留学と、心配事が重なったミアオは、学校では口を利かず、書店にも顔を出さず、すっかり元気をなくしていた。失意の理由を知ったシー・チョーは、ハオユエに留学を思いとどまらせるべく行動に出る。ハオユエは、父親に反対されながらも渡航荷物をまとめ、ミアオへのビデオメッセージを撮り、準備を進めていた。ミアオもハオユエの留学を受け入れようとするのだが…。
第22話 失恋連盟の春
国内にとどまって進学することを決めたハオユエは、「障害を受け入れ、これまでかかった治療費などは返す」とミアオの父親、ルー・ヨンフェイに告げる。ハオユエの気持ちを知ったヨンフェイは、家族のようにハオユエを見守り続けるという決意を新たにする。ヨンフェイ、ハオユエ、そして実家に戻っていたミアオの母親やハオユエの父親であるジアン・イー、それぞれが今までの自分を見つめ直し、前へ進んで行く決意をしていた。
第23話
大学入試は遊びじゃない!
高校3年生になったミアオは、ハオユエと同じ北京の大学に入るべく勉強を頑張っていたが、受験に失敗する夢を見るなどプレッシャーにさいなまれていた。ハオユエはビデオ通話で勉強を教えたり、漫画で学ぶ歴史の本を送ったりしていたが、ミアオからの連絡が減ってきたことで、自分は必要とされなくなったのかと悩み始める。そんな折、息子会いたさに、ジアン・イーがミアオを口実にしてハオユエを呼び戻す。
第24話(最終話)
雪降る中 我と君あり
ミアオは北京の大学に合格して卒業の日を迎え、ズーイエ、シー・チョー、グオグオたちと高校3年間の思い出や将来の夢を語り合う。ハオユエの父親、ジアン・イーは、マージャン店を閉じてスイーツ店を開くことにし、ハオユエとミアオが手伝いに行く。ジアン・イーは2人の仲を応援しようとするが、ミアオの母親は娘に苦労させたくないと、2人の交際にいい顔はしなかった。ハオユエは「真面目に考えています」と伝え…。