- あらすじ
- ジャーナリストを目指しながらも、ゴシップ誌の見習いとして働くピピ。アメリカ留学に向けて希望に満ちた大学生活を送る恋人ジアリンに引け目を感じ、悶々とする日々を送っていた。そんなある日、ピピは盲目で大金持ちのイケメン男性ホーランと出会う。会社から彼のスクープを狙うよう命じられるが、なぜか自分に好意を見せて強引に距離を縮めようとするホーランには不信感が募るばかり。実は、彼の正体は遥か昔遠い星から地球にやって来た伝説の狐族だった! ピピが千年前の初恋相手の生まれ変わりであると知ったホーランは、自分のせいで彼女にかけられた呪いを解くべく猛アプローチを仕掛けていたが…!?
- 第1話 輪廻の出会い
- ゴシップ誌の見習いとして働くピピは、充実した大学生活を送る恋人や親友との格差に劣等感を感じながらもジャーナリストを目指して奮闘していた。ある日、街で目の不自由な青年ホーランに出会ったピピ。名前すら知らないはずの自分に連絡先を渡す彼に不審感を抱いたピピは、その場を立ち去ろうとする。それもそのはず、彼の正体は、遥か昔地球にやって来た狐族の右祭司で、千年前の初恋相手の生まれ変わりであるピピを探していて…。
- 第2話 千年で初めての嫉妬
- 恋人ジアリンの誕生日プレゼントを買うために訪れた洋服店で、ホーランと再会したピピ。彼女が恋人への贈り物を選んでいると知ったホーランは、ピピが店を離れた隙にすべてのサイズを買い占めてしまう。誕生日当日、目当てのプレゼントを買えなかったピピは、母親が手作りした豆板醤を手土産にジアリンの家を訪れる。しかし、ジアリンの両親は帰国子女で学力も高いピピの親友シンを気に入っているようで、恋人のピピには露骨に冷たくて…。
- 第3話 月に映る心
- ピピは編集長から、実業家のチェンホアとホーランの関係を探るための張り込みを命じられる。しかし、彼の豪邸を盗撮しているところをホーランに見つかり、驚きのあまり倒れてしまう。ホーランに看病され回復したピピは、彼と月光浴をしながら眠り込み、気がつくと朝だった。チェンホアは、目を覚ましたピピにホーランから預かったオークションの招待状を渡す。「会場に来れば取材を受ける」との交換条件にピピの心は揺れ動き…。
- 第4話 輝きを失った媚珠
- オークション会場にやって来たピピはホーランと合流。骨董家の彼はお宝の背景まで見てきたように詳しいが、どこまで本当か分からない。そんな中、ホーランがさほど貴重でもない扇面を執念深く競り合い始める。その裏では、ホーランを護衛する2人組のシウとクァンヨン、チェンホアが怪しい動きをしていた。彼らの真の目的はオークション後にお披露目される媚珠を盗み取ること。大金を投じ、盗んでまで媚珠を手に入れるのには理由があって…。
- 第5話 花を食べる狐
- 取材を前にピピはホーランの情報を集めようとするが、あれほどの富豪でありながらネット上には何の情報もない。そんな中、ホーランは2人で会う初めての機会をデートと思い込んで一層気合いを入れていた。ピピの取材に対して、自分は宇宙から来た狐であると答えたホーラン。人をからかっているとしか思えない彼の荒唐無稽な言動に気分を害したピピは席を立つ。ホーランはそんなピピの顔を引き寄せて自分の胸の鼓動を聞かせるが…。
- 第6話 回り始めた運命の歯車
- ピピは1分間に3回しか脈を打たないホーランの鼓動を聞き、彼が話した内容が事実だと認めざるを得なくなる。存在し得ないものが身近に存在する現実を受け入れられないピピは、親友でカフェ店員のシャオジューに相談するが、彼女は少しも驚かない。自分の周りで起こるいくつもの不可解な出来事に信憑性が生まれ、すでに自分が彼らの世界に巻き込まれつつあることに恐怖を感じ始めたピピは、ジアリンに助けを求めようとするが…。
- 第7話 指の傷と心の痛み
- ホーランの正体を知り、恐怖のあまり距離を置こうとするピピとは反対に、さらに接近しようとするホーラン。ジアリンはホーランからピピを守るが、シンと友人以上の関係を築いている事実をピピに隠し続けていた。ホーランに付きまとわれる恐怖から逃れようと、狐が嫌うとされる雄黄をバッグに忍ばせ、意を決してホーランを呼び出したピピ。もう自分に構わないでほしいと訴えられたホーランは、強引にピピの首から媚珠を外し去って行く。
- 第8話 裏切り
- ホーランと出会ってから起きた不可解な出来事を忘れたくて、ジアリンのアメリカ留学についていく決意をして仕事を辞めたピピ。しかし、ジアリンはシンを連れて渡米するつもりでいた。そんな中、狐族の左祭司ソンは、古文書に書かれた儀式の全容を知るため北方に向かうチェンホアに力を貸すことに。しかし、ソンはチェンホアがホーランを愛していることを知りながら彼女に自分の媚珠を着け、左祭司の女として同行させようとしていて…。
- 第9話 最悪な夜
- ピピは、雄黄を持って会いに行ったことを謝罪するためにホーランの家を訪れる。自分と距離を置くことを望む彼女に、ホーランは「自分がいないほうが幸せなら、そばには近づかないが、これからも君の幸せのために尽くす」と伝えるのだった。その後、映画を観に出かけたシャオジューらと合流したピピは、そこでジアリンがシンと一緒にいるところを目撃してしまう。恋人と親友に裏切られてヤケ酒を飲むピピに怪しい男が近づいて来て…。
- 第10話 悲しい七夕
- 暴漢に薬を盛られて気絶したピピはホーランの家で目を覚ます。失恋の悲しみに打ちひしがれていたが、それでもアメリカへ旅立つジアリンを見送ろうと空港へ向かって…。ホーランを誘って七夕ディナーに出かけたピピ。何も言わずにすべてを自分に合わせてくれる彼の優しさに心を揺さぶられる。夢だった観覧車にも一緒に乗り、最後にジアリンとの恋に決着をつけるため、幼い頃にジアンリンからもらった手紙をホーランに読んでもらう。
- 第11話 女を癒やす4つのS
- 七夕ディナーのあと、ホーランは心ここにあらずの状態でシウとクァンヨンを困惑させ、ピピは部屋に引きこもっていた。シャオジューはピピに女性を癒す“4つのS”を教えて失恋から立ち直らせようとするが、ショッピング、スイーツ、スポーツの3つを試しても全く効果は見られない。ピピが七夕にジアリンの替え玉としてホーランを誘ったと知ったシャオジューはピピの心の変化に気づき、ホーランの協力を得て最後のSを仕掛けて…。
- 第12話 満月の夜のパーティー
- ライブからの帰り道、以前ホーランたちが懲らしめたスリの男たちに襲われたホーランとピピ。ホーランは不思議な力で連中を追い払い、ピピのケガも瞬時に治す。ピピはそんなホーランに頼もしさを感じ、再び媚珠を着けてもらう。週末、ピピとシャオジューは狐族のパーティーに参加する。お酒を飲み続けたピピは気分を悪くして別室で休むことに。ホーランは彼女の様子を見に行くが、狐族仲間のイタズラで2人きりの密室にされてしまい…。
- 第13話 キスの代償
- ホーランとキスをして倒れたピピは病院に運び込まれ瀕死の状態となるが、駆けつけたクァンヨンの注射で一命を取り留める。一方、ソンの結婚相手として北方を訪れたチェンホアは、北方の狐族からは冷たい洗礼を受け、目的であった古文書を読み解ける長老たちはすでに死に絶えていた。今や頼りとなるのは生死さえ分からないチャオイェン公主のみとなったチェンホアの前に、チャオイェン公主の使者を名乗る男、ボージョンが現れ…。
- 第14話 離れられない関係
- 瀕死の状態からすっかり回復したピピは退院し、久しぶりに家のベッドで眠る。ところが、目を覚ますとホーランが予言した通り髪の毛が大量に抜けていた。驚いたピピは慌ててホーランの家へと押しかけ、彼にぴったりくっついて行動する。翌朝に髪はかなり長く伸びるが、生えそろうにはひと月ほどかかると言われてしまう。やむを得ずホーランの家に長期滞在することになったピピは、着替えを取りに行くためホーランと一緒に家に戻り…。
- 第15話 消えた女優の謎
- 編集長に雑誌社への復職を願い出たピピ。編集長からの快諾を得るが、大学院で専門的な実力をつけるようにと言われ、学力に自信がないピピは肩を落とす。ホーランはそんな彼女を励まし、ピピが受験勉強のために通い始めた学校に同行。しかし、教室中がイケメン青年に釘付けになって…。そんな中、ピピは雑誌社で失踪中の女優の記事を任される。引き継いだ資料を見るうち、その女優が狐族のパーティーで出会った女性であることに気づく。
- 第16話 愛する人の過去
- ホーランの家で自分にそっくりな女性の肖像画を見つけたピピは、彼に過去の恋人の存在を尋ねる。ホーランは媚珠の持ち主は君だけだと伝えるが、ピピは納得がいかない。一方、チェンホアとソンは結婚式を偽装して、チャオイェン公主と接触することに成功。チャオイェン公主はチェンホアに、ピピを救う方法を教えるにはソンに嫁ぐことが条件だと話す。その頃ピピは、肖像画の女性について話を聞こうと、ホーランの狐族仲間に会いに行って…。
- 第17話 複雑な女心
- チャオイェン公主はチェンホアに、自分の妹と人間が愛し合いホーランが生まれたことが狐族界の悲劇の始まりだと話す。チェンホアは人間の血が流れているからとホーランを蔑視するチャオイェン公主に反発して…。一方、肖像画の女性が彼の初恋相手フイイェンで、自分の前世に当たる人物であると知ったピピは、ホーランが本当に愛しているのはフイイェンではないかと思い悩む。そして、ホーランと距離を置くようになってしまう。
- 第18話 素直になれなくて
- ピピに素っ気ない態度を取られながらも、ずっと彼女に寄り添って愛情を示すホーラン。ある日、母親の借金を返すためにクラブでバイトをしていたピピは、男性客に絡まれてお酒を飲まされそうになる。駆けつけたホーランはピピの代わりにお酒を飲むが、激怒した男性客に謝罪を要求されて…。ホーランの愛に胸を打たれたピピは、彼を避けていた理由を明かして好きだと本心を告白。その言葉を聞いたホーランは、ピピにプロポーズをする。
- 第19話 結婚の申し込み
- ピピの両親に結婚の許しをもらい、晴れて婚約者となったホーラン。一方、シウとクァンヨンは変わり者の父親のことで頭を悩ませるシャオジュ―を気に掛け、カフェを度々訪れていた。3人の親しげな様子を見たシャオジュ―の父親は、シウとクァンヨンを人間ではないと言い出して…。ホーランはバイト帰りのピピを迎えに行き、結婚届を出そうと提案。その頃、ピピと同じ雑誌社で働くシュエンを利用しようと、ソンが彼女に接近していた。
- 第20話 愛と犠牲
- 帰国したシンにばったり再会したピピは、ジアリンと別れたことを告げられる。その後、チェンホアがピピの家にやって来る。伝えるべきことがあると言って話し始めたのは、フイイェンは24歳で転生する運命にあり、現世で彼女の運命を変える方法を知ったホーランが自分の命と引き換えにピピを救おうとしているという内容だった。2人が愛し合っていることが条件だと知ったピピは、ホーランにジアリンとよりを戻したと嘘をついて…。
- 第21話 恋敵の救命
- ピピは、雑誌社でスクープを狙っていた女優を取材することになるが、狐族である彼女は人間との間に出来た我が子を救うためピピの命を狙っていた。ピピが刃物を向けられたその時、偶然その場に居合わせたジアリンが助けに入り、腹部を刺されてしまう。彼の容体は、ピピがホーランとキスをした時と同様、医師も手の施しようがないほど重症だった。ピピはすぐさまシウとクァンヨンに助けを求めるが、頼みの綱はホーランだけで…。
- 第22話 悩ましい三角関係
- 入院中のジアリンを見舞いに行ったピピ。彼がシンと絶縁状態だと知ったピピはシンに電話をかけ、自分のことで仲たがいしないでほしいと話す。その後、ホーランとピピはデートを楽しみ、シウとクァンヨンはシャオジュ―と一緒に2人の挙式の準備を進める。一方、チェンホアがCEOを務める会社シエルのデマを、ソンがでっち上げたという話を耳にしたシュエンは彼に不信感を抱くが、ホーランとピピに関するスクープを提供されて舞い上がり…。
- 第23話 永遠の誓い
- シウとクァンヨンからどちらを選ぶのかと迫られたシャオジュ―は、選べば今の関係が崩れると言って明言を避ける。そんな中、ソンは育ての親である主祭司のチンムーを訪ね、後継者に自分を選んでほしいと伝える。しかし、すでに主祭司が受け継ぐ狐族の鍵をホーランに渡していたことを知ったソンは、その場でチンムーを殺してしまい…。結婚式当日、ホーランとピピがキスを交わした矢先、2人は警察に殺人の容疑で勾留されてしまう。
- 第24話 あの頃の2人
- 1980年代、シウとクァンヨンは高校の臨時教員を務めていた。運動音痴の男子生徒グオドンに好意を寄せていたインホアは、体育を担当するシウにバレないよう彼の成績表を書き換えて…。時は過ぎ1990年代初頭、結婚したインホアとグオドンは子供を授かる。彼らが暮らす街に移ったホーランは、インホアがどこで出産しても良いように複数の病院に根回ししながら彼らの姿をこっそり見守る。後にその子供は、ピピと名付けられるのだった。
- 第25話(最終話) 再びめぐり逢う運命
- シウとクァンヨンは、ソンに命を奪われ狐の姿に戻ったホーランを救うため、自分たちの法力を彼に渡すことを決意。2人は別れを寂しがるシャオジュ-に見送られながら、彼女の元を去って狐の姿になる。一方、ピピはソンに接触して襲われてしまう。チェンホアは絶体絶命のピピを助けた後、ソンに本心を打ち明け、居合わせたボージョンを道連れに身体を消滅させる。数カ月後、ピピは旅先で人間になったホーランと奇跡の再会を果たすが…。