幼い頃から男装して生きてきたサムノムことラオンは、借金返済のために恋愛相談から恋文の代筆まであらゆる仕事を請け負っている。ある日、「自分の代わりに恋文の文通相手に会ってほしい」という男性の依頼を引き受けるが、その相手とは一国の姫であるミョンウン王女だった。ミョンウン王女の兄で世子のヨンは恋文を発見して憤慨し、妹の代わりに待ち合わせ場所に現れる。驚いたラオンは彼を落とし穴に置き去りにして逃げ出すが…。
借金のカタに内官として売られたラオンは試験前に王宮から脱出しようとするが、ばったりヨンと出くわしてしまう。「再会したら何でも言うことを聞く」というラオンの言葉を思い出して喜ぶヨン。ラオンは筆記試験に失敗するためにわざとでたらめな答えを書くが、ラオンを合格させたいヨンは試験会場を訪れてこっそり正解を教える。そんな中、ユンソンもラオンと再会し、ソン内官に無理難題を押し付けられた彼女をさりげなく手助けする。
ラオンが恋文を代筆していたことに激怒し、刀を突き付けたミョンウン王女。ヨンはその場に駆けつけてラオンを救い出す。ラオンは今度こそ王宮から出ようと内官の試験を白紙で提出。ところが、ヨンは直接答えを聞いたとして彼女を合格させる。不合格になるとばかり思っていたラオンは世子に物申したいとヨンに不満をぶつけるが、ヨンは自分の正体を隠し続ける。そんな中、ラオンは淑儀パク氏の書状を王に届ける役目を仰せつかるが…。
王に代理執政を命じられたヨン。だが、領議政のキム・ホンら重臣たちは、清の承認を得ていないことを口実に大反対する。ヨンは王に決定の延期を進言し、清の使臣を迎えて行う王の誕生日祝宴の準備を開始。全国の妓生を王宮に集め、自ら舞の指導を行うが…。一方、東宮殿で世子に仕えることになったラオンはついにヨンの正体を知る。畏縮するラオンに対し、ヨンは「2人でいるときは今までどおり友達として接してほしい」と伝える。
ラオンは王妃の陰謀によって危機に陥ったヨンを救うため、逃げた妓生の代わりに女性の姿で舞を舞う。ヨンは突如現れた妓生に心を奪われ、その正体はラオンではないかと疑うが…。一方、ラオンはユンソンが自分の男装を見破っていたことを知って動揺する。ユンソンは秘密を知る自分を避けないでほしいと言い、休暇をもらったラオンと半日だけ一緒に過ごす約束をする。やがて休暇の当日、ラオンは母との再会を期待して風燈祭に行くが…。
ヨンはラオンの姿に祝宴で踊った妓生の姿を重ね、ラオンは自分のものだとユンソンに宣言。だが、ラオンが男であることを思い出して複雑な気持ちになり、わざとそっけない態度を取るようになる。そんな中、妓生の正体を知るマ内官は、清の使臣にラオンを引き渡す。一度はヨンに救い出されたラオンだが、王命によって再び捕らわれてしまい…。一方、礼曹判書の娘ハヨンは王宮でヨンと再会し、彼が世子であることを知って興味を抱く。
ヨンは危険を冒してラオンを救い出し、王宮に戻ってからも彼女を気遣う。宮中ではヨンが男色だという噂が流れ、ヨンと対立する王妃はこれをおもしろがる。一方、ユンソンはラオンに服を贈り、王宮を出て女性として生きてほしいと告白。ハヨンは積極的にヨンに近づこうとするが、自分とユンソンに縁談が持ち上がっていることを知って困惑する。そんな中、ラオンはマ内官が女官と叶わぬ恋をしていることを知り、彼に協力するが…。
ラオンが捜していた妓生だったと確信したヨンは、自分の想いを告白してキスをする。ラオンは自分が女性であることを言い出せずに思い悩むが、ますますヨンに惹かれていく。そんな中、代理執政を始めたヨンは、領議政キム・ホンの策略によって朝廷で孤立。さらに街中で謎の男たちに追われるビョンヨンを目撃し、彼が何かを隠していることを察して傷つく。一方、ハヨンは恋愛相談の専門家であるラオンに片想いの悩みを打ち明けるが…。
ヨンはラオンに女性だと気づいていたことを明かし、今後は世界でいちばん大切な女性として接すると告げる。だが、ラオンは身分の違うヨンに迷惑をかけまいとして彼を避けるようになる。一方、ラオンが逆賊ホン・ギョンネの娘だと知ったビョンヨンは2人の様子を偶然目撃。やるせない思いでラオンに内官になる前の生活について尋ねる。そんな中、ヨンが科挙を中止したことに儒生たちが大反発し、ヨンとキム・ホンとの対立は激化するが…。
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