紛争が続くコチェニア共和国で、ボランティア医師として働くチサン。彼はヴァンパイア・ウイルスVBT-01感染者の両親の間に生まれた純血のヴァンパイアだ。治療薬を開発していた父はチサンが赤ん坊の頃に医師ジェウクの一味に殺され、その後、母も命を奪われた。服薬によって吸血の欲求を抑えながら生きているチサンは、人間の体を手に入れるためにVBT-01の謎を追っていた。そんな中、チサンは親友のヒョヌから国際電話を受けるが…。
ヒョヌはテミンがん病院の保安データベースをハッキングし、ヴァンパイアの資料を発見。知らせを聞いて韓国に戻ったチサンは、肝胆膵外科の科長としてテミンがん病院に赴任し、資料を探ることに。だが、勤務初日からテミングループ会長の姪である外科医のリタとぶつかり合ってしまう。そんな中、リタの手術を見学していたチサンは、急きょ手術室に入ることになり…。一方、チサンを追っていたジェウクはテミンがん病院の院長に就任する。
手術中に患者の血液を目にした途端、ヴァンパイアの姿に変身しそうになったチサン。ジェウクはそんなチサンを満足げに見つめていた。抑制剤がすり替えられたことを突き止めたヒョヌは、何者かがチサンの正体を知っていることに不安を抱く。そんな中、ジェウクの野望のため、新薬開発という名目でホームレスや独居老人がテミンがん病院の21A病棟に集められる。ヘリら、ジェウクの手下たちも新薬開発本部のスタッフに就任し…。
謎の男に襲われ、薬剤を注射されたチサン。リタは病院の前で倒れたチサンを診療し、あまりにも低い彼の体温に驚く。一方、副院長のギョンインはデータ非公開で行われている新薬開発事業に不安を抱き、血腫科の科長ジテに監視を依頼するが…。そんな中、緊急肝移植を必要とする患者がテミンがん病院に移送される。脳死ドナーの肝臓を摘出するため、リタと共に大学病院へ向かったチサン。ジェウクはチサンを試すために罠を仕掛け…。
チサンが謎の男に打たれた注射の成分は、彼の母を死に至らしめた薬剤と同じものだった。ヒョヌは、注射の影響で化学物質に対するチサンの抵抗力が高まったことを興奮ぎみに報告。しかし、チサンは自分がますます人間から遠ざかったことを知って落ち込んでしまう。一方、警官を襲った男のニュースを見たリタは、チサンが犯人ではないかと疑うが…。そんな中、ヘリが血清を投与した21A病棟のアルコール依存症患者ドンパルが暴れ始め…。
抑制剤を服用しても、血に対する欲求を抑えることができなくなったチサン。感覚や運動能力まで低下するようになったことを聞き、ヒョヌは頭を悩ませる。リタはチサンの顔の傷が一瞬にしてふさがる様子を目撃するが…。一方、ジテは新薬開発本部の研究に不審な点を感じ、ギョンインに協力することを決意する。そんな中、リタと共に済州島のセミナーに参加したチサンは、かつて自分が野犬から救った少女チェウンがリタだったことを知る。
チサンの信頼を得るため、手下の命を犠牲にしたジェウク。ヴァンパイアの姿でチサンと対面する機会を作った彼は、自身もVBT-01ウイルスの感染者であることを明かす。一方、リタは済州島から戻って以来、チサンを避けるようになっていた。チサンはリタを呼び出し、理由を問い詰める。そんな中、チサンの血に対する欲求はますます高まっていく。ジェウクは手術を休みがちになったチサンに、自分が摂取している特殊な血液を勧めるが…。
悪寒を訴えていた21A病棟のジャボクが鼻と口から大量出血を起こす。ジェウクとヘリはリタの反対にも耳を貸さず、ジャボクを隔離。新薬開発本部に問題があると訴えたリタは、ユ会長に叱咤されてしまう。一方、チサンはスウンがヴァンパイアの遺骨の写真を持っていることを知り、ジテを疑い始める。そんな中、病院を辞めるというチサンのために2人だけの送別会を準備したリタは、森で自分を救ってくれた少年について語り始めるが…。
ジャボクを交通事故から救うため、超人的な力を発揮したチサン。リタはヴァンパイアに変わったチサンの姿を目撃してしまう。一方、ジェウクが摂取している血液を分析したヒョヌは、衝撃的な結果をチサンに報告する。21A病棟では、耳鳴りや眩しさを訴える患者たちが急増していた。リタは、ジテとスウン、チサンと共に全体会議で新薬開発本部の問題点を追及しようと決意するが…。そんな中、チサンは風邪で早退したリタの見舞いに行き…。
ジテの父チョン博士に関する記事を見たチサンは、ジェウクと自分の両親が知り合いだったことに衝撃を受ける。そんな中、感染内科のイ教授が駐車場から転落死したことを聞いたリタは、ますますジェウクに疑いの目を向けるようになる。ジテは21A病棟の患者の採血を行い、血液を持ち出そうとするが…。お互いの秘密を共有したチサンとリタは心の距離を縮め、ガヨンと共にスヨンとウシクのためにささやかなイベントを企画する。